最初に見たのは何だったの?

…予算決め

「L」へ見学に行った日、会場が気に入った私たちは、概算を見積もってもらった。来賓は70名(60名から80名と、適当に言ったらこうなった)とし、一通り必要なものをそろえると、ざっと230万。

これを見て、「結構安いじゃん」と、花ムコ殿はいう。 でも、そんなはずがないのだ。そうじゃなくても高いと評判の式場だし。
で、よくよく見ると…「装花50,000円」「招待状300円」などなど。 つまりこれは、結婚式として形になる最低額ということだ。普通に見積もってもらったら、多分あと100万はかかるんじゃない?

「でも、これで式が出来るって営業の人も言ってたし、大丈夫でしょ?」

…うーむ。普段慎重な花ムコ殿が、どうして今回はこんなに暢気なんだろう?この予算は最低額だとあれこれ説明したけれど、人の話など全然聞いていない。まあ、高いからいやだって言われても困るし、いいか…。

というわけで、式場は晴れて「L」に決まり、最初の打ち合わせ。
営業担当者から実務担当者に代わり、実際の商品を見せられる。

その時に、やはりと思いつつも愕然とする。…当初提示された予算では、本当に最低限のこと、最低限のものしか準備できない!

最初の見積もりでは、引き出物は3000円、引き菓子なし。
食事や飲み物は当然最低金額。
装花50,000円はメインテーブルのみ、つまりお客さんの席に花が飾られない状態。
300円の招待状なんて、各種取り揃えた招待状の中で一つか二つ、しかも、この式場(完全にヨーロッパ風)に全くそぐわない「鶴」か何かの和風柄。これ、誰が使うんだ…?
席次表などは「ご自身でお作りになる方が多いので」と、最初から計算に入っていないしね。

一方、式場がすすめる内容は、一つ一つについて、この倍近くかかる。しかも選択肢がそのあたりに集中し、安く選びようがない。
「こ、これは…うーーむ」と、がまの油よろしく汗をたらしながら、それでも一応希望の内容をリストアップする。(ちなみにこの間、花ムコ殿は無言。)

そうして、再度作ってもらった見積もりは…人数が増えたとはいえ、100万プラスの予想をはるかに上回り、なんと400万を越している!
横を見ると、血の気の引いた花ムコ殿の顔…

この打ち合わせの内容は別に詳しくご紹介するとして、
とにかく、予想が甘かった…。

帰りの車内。
「なんだよ、最初の見積もりは一体なんだったんだよ!」と 激昂する花ムコ殿。だから、あれは最低額だって何度も言ったのに。そんなの、項目の明細を見ればわかるでしょ?

…いや、どうやら、わからなかったみたい、です。

無理もないか。そういうこと、全然勉強してなかったもんね。 せめて平均的な予算や必要な項目くらい、本でもめくってみればいいのに、全部人任せなんだから。 花ムコ殿は、こういうところで絶対頼りになると思っていたんだけど、どうも期待が外れたみたい。

確かに、あの見積もりはヒドイ。けど、家や車を買うのと同じことで、結婚式も、二人の勉強が肝心。勉強しなければ、どんなに高かろうと、言われるがままにするしかないわけで。「頼れる旦那様」と呼ばれたい貴方、そういうところも手抜かり無くどうぞ。

結局私たちは、式場に払う金額を300万円におさえるという目標を掲げて(?)がんばりましたけど。…結果?もちろん目標達成ですよ!