お嫁さんは地方人に限る!?

旦那の弟が、どうやら近日中に彼女を家に連れてくるらしい。

大晦日の夜、元旦にある親戚の新年会に連れてきていいかとお義母さんに尋ねたそうな。結局はもろもろの事情で中止になったのだけれど、いずれ近い将来旦那両親にあいさつに来る事は間違いない。
元旦の朝、お義母さんが「いよいよなのよ〜!」と興奮した様子で話してくれたのだが、思わず私もはしゃいでしまったりして(^^;) 私にしてみれば、義理とはいえ妹という立場の人ができるわけで、どんな人なのか、そりゃあもう興味津々(笑)

ところが、この件について話すうち、お義母さんに意外な事を聞いてしまった。 曰く「お嫁さんは東京の人はイヤ。絶対に地方の人がいいの」と。

実はこの話、私がまだ旦那の両親に会う前から聞いていた。
---地方のお嫁さんのほうが、自分達が観光で遊びにいけるし、地方の美味しい食べ物を送ってもらえる、というオプションがあるので、そのように考えているらしい---と。
これを聞いたときは、ちょっとビックリしてしまった(というか、あきれた)ものの、まあ東京の人はそんなものなのかなと聞き流していたのだけれど…
今回よくよく聞いてみると、本当の所はそれだけではないらしい。

「だって、お嫁さんの実家が東京近郊だと…お嫁さんの実家の近くに住んだり、そちらにばかり行って…ほら、私達(お義母さん姉妹)がそうだし…こっちには顔を出さなくなってしまうでしょ?そういうのは、絶対にイヤなのよ。でも地方だとお嫁さんのほうにはそうそう帰れないでしょ?その分うちに来てくれるし。…だからComanaさんの場合はよかったのよね…」

…お義母さん、それを私に言いますか!(汗)

でも、本音はそうなんですねぇ。

私の母親はどちらかというと淡白で、「子どもは自分のそばに置きたい」とはあまり考えないらしい。東京の一流企業に内定が決まりながらも地元を離れる事を躊躇していた弟に、「男子たるもの、東京で揉まれなさい!」と一喝して送り出した人である(ちなみに父は、地元に残ってほしかったらしい)。 そういう母と比べても仕方ないとは思うものの…
母親というのはこういうものかと、お義母さんの話に改めて感じてしまった。

確かに、知り合いでもネット上でも、旦那様のご実家よりもお嫁さんのご実家との行き来が頻繁という人が多い様子だし、男二人の兄弟ではそのあたりが心配なのかも。

ちなみに、私達の場合。
「君の家は遠いから、そうそう行けないよ」といいつつ、元旦は今年も去年も旦那の実家。まあ、昨年・一昨年は法事で私の実家に何度も帰省しているという事情があったからなのだけれど、それがなくても旦那が「自分の実家が優先」と思っている事は間違いないし、お義母さんもそれは同じだろう。

なんか、複雑…

とはいったものの。
お義母さんに限らず「どの家のお母さんでも」だけれど、たとえ双方の実家に全く平等に行き来したとしても、寂しく感じれば「あっちの方ばかりに行って…」という形で不満が出てくるに違いない。
それを考えると、私の実家が地方だった事は、やはりある意味救いだったのかも?夕食を食べに行ける距離にある旦那の実家とは、顔を出す回数なんて比べるべくもないのだから。

東京だろうと地方だろうと、寂しがらせない程度にマメに顔を出せば問題ないのかもしれないけれど。そうなると、自分の実家よりも大目に行かないとダメなんだろうなー。

私の母親がさほど寂しがり屋でなかったことを感謝しつつ、義弟のお嫁さんがそのあたりに気遣ってくれる人であることを願うばかりである。

Winter-2001

追記:

その後義弟は、このとき連れてきたA子さんと無事結婚し、今では一児の父となりました。結局A子さんのご実家は渋谷(笑)。義弟は当初、新居は二人の実家の中間地点に、と考えていたようですが、A子さんの実家に程近い場所になってしまい、姑は少々不満そうです。でも、A子さんは、それなりに気を使ってくれているんじゃないのかな?

幸い姑はとてもいい人で、私たち嫁二人のいずれも、嫁姑戦争を起こすことなく接しています。またA子さんのお母さんは子離れできている方らしく、A子さんを手放そうとしないような一卵性親子でもありません。

ただ、A子さんがどんなに気を使っても、おそらく姑は不満を感じるのだろうと思います。というのは、もし近くに住んでいたとしても、心の距離が近いのは、どうあっても普通は肉親です。突き詰めて考えると、姑にはそれがさびしいのだと思うのです。とはいえ、これを解決するのは無理な話。ここは姑に慣れてもらうしかないと思っています。

結局は、地方かどうかはあまり関係ないような気がしています。私も仕事が忙しくて、車で3,40分でいける距離でもなかなか顔を出せませんからね!

Feb-20-2006