田中屋@身延山:朝食編

田中屋@身延山:朝食編
田中屋@身延山:夕食編の続きです。

さて、朝食の前に。

身延山久遠寺では、毎朝「朝のお勤め」があるのですが、観光客も参列することができます。わたしが久遠寺に行ってみようと思ったのは、このお勤めが見たかったからなのです(お経を聞くのが好きなんです 笑)。
ただし、始まる時刻は、夏の間は朝5時半から。早っ!早起きして行くのはなかなか大変ですよね。

で、田中屋では、これにあわせて宿泊客を車で送迎してくれるんです!
おかげで、あの287段の恐怖の階段、じゃなくて涅槃梯で早朝から息を切らすことなく、お勤めに参列することができました。

楽しかった…というと変ですが、でも楽しかった(笑)

久遠寺の朝

身延山周辺にお泊りの際には、おススメですよ!というか、これに参列しないとここに行く甲斐がないですよ!
で、朝のお勤めを終えて、帰りも迎えに来てもらって、楽々宿に戻ります。もー、何の修行にも鍛錬にもなりませんね(笑)

そして朝ごはん!
朝ごはんは精進料理ではなく、普通のメニューですが、見てくださいよ、これ!


かーわいーい!

テーブルには、夕食のおしながきとはだいぶテイストの違うメニューが添えられていました。
おはようございます(*^_^*)
なんて、顔文字付きで書かれているんですよ!

で、題して★田中屋の体に優しい朝ごはん 美味しく食べて今日も素敵な一日を!だそうです(笑)

先ほどの盛り合わせは季節のおかず9点盛りだそうで、左上から右に、
焼魚(塩鱒)
身延椎茸とひじきの旨煮
ポテトサラダ ミニトマト
湯葉のお刺身割醤油
スモーク3種 湯葉・クリームチーズ。茜マス
法蓮草と切り干し大根のナムル
玉子焼き大根染おろし
畑のお肉(大豆たんぱく質)
山くらげ 漬物 甲州小梅

こういう、ほんの一口ずつ、たくさんの味、っていうのは、主婦には喜ばれますよ~作る大変さを知っていますからねえ。

その他、宝刀鍋 山梨の郷土料理。お味噌汁代わりにお召し上がりください


空也蒸し カニ餡と豆腐が入った優しいお味の茶碗蒸しです


他に、写真はありませんが、
山梨県産の梨北米、味のり ヨーグルト&季節のジャム

がありました。


豪華なものではないのですが、とっても気分のいい、楽しい朝ごはんでした。
これはきっと、若女将のアイディアなんだろうなあと思うんですよ。

この宿のフロントの人…というか、番頭さん?と、若女将の接客は、とっても感じがいいんです。特に若女将は、おそらく都会から来た人、もしくは都会でサービス業の勉強してきた人なのではないかと思います。

ただし、それがあるからかえって問題も見えるというか。

そのお二人以外のスタッフが、私が接した人たちはみなさん田舎の一般人みたいな感じでねえ(苦笑) 少なくとも接客のプロじゃない。サービス業の経験が他にないんだろうと思います。

例えば、お客に何か質問されたときに自分がわからなければ、わかる人に聞くか、調べて折り返し伝えに行ったりしますよね。
でもこの宿の人たちは、「さあ、わかりません」で終わらせちゃうんですよ!びっくりぽんです!
あとは、食事の時間に部屋に迎えに来て、勝手に戸を開けて部屋に入ってきちゃう、とかね(苦笑)

これは、若女将は苦労しているだろうなあ…と、余計な心配をしてしまいました。

というわけで。
ちょっと誉めすぎちゃったので、書くことは一応書いておきますよ!

この宿、食事と番頭さんと若女将はすごく良いです。お部屋も、古い宿が好きな人ならそれなりに楽しめそうです。でも、それ以外には期待しないでください
ここは、恋人との旅行や親孝行の家族旅行などよりも、気心知れた友達や夫婦で、というのが良いのではないかと思います。多少のびっくりぽんは笑いとばせるような人となら、楽しく過ごせると思いますよ。ご飯はおいしいし!