鳩山荘松庵@館山:施設編

しばらく間があきましたが、「忘れないうちにとにかくアップしちゃおうシリーズ」第三弾です!

この宿の話をするのはどうかな…という気もするのですが、口コミサイトの評価だけを参考にすると、実際に行って「?」となる人もいそうなので(私もです!)、ざっくりと感想を書いておくことにします。

先日、いろいろな経緯で房総・館山の鳩山荘松庵という宿に旦那と行くことになりまして。
いろいろな経緯といっても、そもそもは単に「海辺にあるちょっといい宿で、のーんびりしたい」という単純な動機なのですが、他にも候補がある中で鳩山荘を選んだのは、あれこれ考えた上での判断だったのです。

ところでこの「鳩山荘」という名前、「あの鳩山さん関係?まさかね」なんて思う人もいるでしょう。

実は、実際そうなんです

といっても由紀夫氏ではなく、その御祖父様。元首相の鳩山一郎氏の別荘だった場所にある宿だとかで。(由紀夫氏ご本人も、幼少時代にはここに来たのでしょうけれど)
鳩山家といえば、誰もが知っている超お金持ち(下世話な表現で失礼)ですよね!公式サイトでは、この「鳩山一郎氏の別荘」というイメージを前面に出して、高級っぽいイメージを作っています。

ただしこの宿は、別荘の跡地にあるだけで、別荘自体ではないのです。別荘そのものだと思い込んでいる人もいるようですので、誤解されませんよう。

私自身はそのいわれ自体にはそれほど魅力は感じませんでしたが、「すべての客室の窓から海が見える」、「外に出るとすぐ海」、「宿泊費からすると安宿ではないので、ゆっくりくつろげそう」というあたりが、今回のチョイスのポイントでした。

ちなみにこのときの宿泊費(お酒などは別)は、2人で37,800円+入湯税。GWなどは、同じプランでこの倍近くするようです。何でもない日の小旅行にはちょっと高いかな、とは思いつつ、「あまりリーズナブルな宿は、騒がしくて落ち着けないかも」と、あえてこちらにしたわけです。

今回泊まったのは、「松庵モダン8畳」というタイプのお部屋ですが、公式サイトの写真は上のような感じ。
色々イメージを盛っているんだろうなあとは思いつつ、海が見えるテーブルが広い窓の窓際に据え付けられているのが気に入り、この宿、この部屋にしたのです。

で、実際の写真は下のような感じ。(冒頭の写真もそうです)

イメージ写真では、窓枠が消されてたのね(笑) イメージ画像の広い窓が良くて、この部屋にしたんだけどな。

でもまあ、この程度なら許容範囲です。
それに、窓からの眺めは実際良かったですよ。

ただし、それ以外はちょっと、というかだいぶ、イメージと違ったかな…。

立派そうな門を抜けて宿の外観を初めて見たとき、旦那がまず発したのは「国民宿舎か市区町村の保養所みたい…」という言葉でした。
これ、実際そうなんです(その2)。旦那の鋭さにビックリ。
ここ、以前は国民宿舎だったところを民間が借り受けて営業しているそうで、建物の構造が非常に簡素。そこに、ちょっとしたリニューアル、そして鳩山荘という名前で付加価値をつけているといったところでしょう。
なるほどね~。そういうハードで高級感を出すのは、運営する側にも苦労があるでしょう。
でも、それにしても。
ちょっと色々盛りすぎというか、意図的に誤解させようとしているというか。

例えばですよ。
公式サイトでは、女性用の大浴場の紹介に、こんなイメージ写真↓が出ていまして。

この写真とともに、
窓の向こうに広がる海、湯のぬくもりに癒される
どこまでも広がる青い海。天気の良い日には水平線のかなたに秀麗な富士山が姿を現すことも。
湯のぬくもりに心も溶け込んでいく・・・

などと書かれています。

これを読んだら、「あ、眺めのいいお風呂なのね、海が見えるのね」と思うでしょう。
それは確かに間違いではありません。ただし入り口で立って見れば。

湯船に入ると、富士山どころか海も見えないんです

大浴場に行って、えっ?となりました。
他のお客さんたちも、湯船につかって「海が見えない…」と苦笑いです。 まあ、湯船から見えるとはどこにも書いていないので、嘘ではないんですけど。

そんな感じで、イメージ盛りすぎ!というのが、この宿に一貫して言える問題点です。

ロビーラウンジも、公式サイトでは素敵なイメージ写真が出ていますが、ちょっと雰囲気が違うかな…


いろいろイメージ作りを工夫はしているのでしょうけれど、イメージ写真が良く見えすぎなのでしょう。

あ、ラウンジにコーヒーがセルフで飲めるコーナーがあるのは良かったです。

ただ、こういうセルフサービス、ビジネスホテルっぽい感じがしないでもありません。今、セルフのコーヒーサービスはよくありますもんね。

ちなみにこの宿、お土産コーナーはありません
私自身は宿で土産物を買うことはほとんどないので困りませんし、はじめは宿の雰囲気にふさわしくないからかな?なんて好意的に受け取ったのですが、あとあと考えると「効率化」のためなのでしょう。

とにかく効率的に・人を使わずに・経費節減というスタンスなのが、あとあとわかってきます。
といいますか、実はチェックインの時点でうすうす感じてはいたのですが。
この宿泊料金で、部屋まで案内もせず(鍵を渡して自分で行け、と)、当然荷物も持たず、非常口の案内もなく、もちろん「お着き菓子」(旅館に着いたとき、ロビーや部屋で出されるお菓子)などあるはずもなく、あまつさえ浴衣はセルフコーナーから自分で持って行ってくださいって。
サービスが、ホントにビジネスホテルっぽいんです。

そして、そのセルフコーナーから自分で持ってきた浴衣を裏返すと、

デカい穴が開いてました。

これ、洗った人も並べた人も、誰も気がつかないってことはないよね…

ちょっと色々ビックリ。腹が立つというより、イメージとのギャップにビックリ
この段階で色々ビックリですが、続きは食事の話で!

ちなみに、ロビーラウンジには、鳩山邦夫氏(「友人の友人はアルカイダ」な人)の書も飾られていました。

これは…、うーん、色々な意味で、やめたほうが良いんじゃないかなあ(苦笑)。