お茶セミナーの後、予定のコースになっていたのは、連れまわしツアーといえばここ、という感じの(って、そんなんばっかだなあ)国立故宮博物院でした。
ちなみにホームページのトップはこんな感じ↑。
2005年にも当然行ったのですが、その時はもう、メチャクチャ混んでまして。人ごみの中で逸れないように&解説の声が聞こえるように、ガイドさんに必死にくっついて歩いた覚えがあります。
まあ、連れまわしツアーの限られた時間の中でこの博物館のフロア全体を回れるわけもなく、ガイドさんも結構テキトウに、人気のあるものだけ簡単に解説する程度でしたけどね。
故宮博物院といえばこちら↓、肉形石が有名ですよね。自然の石を加工して、東坡肉そっくりに仕上げたものなんですが。
確かに驚くほど東坡肉なんですが、だから何という気がしなくもない(笑)
で、同じく人気のこちら↓は、やはり天然の翡翠を掘った、翠玉白菜。
うーん。確かに白菜っぽいですけどね。
石でこういう食べ物を掘って宝物扱いするところに、中華圏の人たちの食に対する熱い思い を感じたりして(笑)
でも「これはスゴイ」と驚いたのは、上記2点よりもむしろこちら↓の方でした。(写真は台北ナビより)
これ、球形に削った象牙に細かい細工を施し、その中にさらに象牙の球をつくり…というのを何層も重ねたものなんです。中の象牙の玉もそれぞれ独立して動くようになっているというシロモノ。もちろん継ぎ目などはなく、一つの象牙を彫って何層にも作っていくのです。その技術と細工の細かさに驚かされます。
(ただこれ、故宮博物院のホームページにはもう出ていないんですよね…もう展示をやめちゃったのかな?)
まあそんな感じで、2005年にはゆっくりとは見られなかったものの、それでも興味深い展示が色々とありました。ここはできれば連れまわしツアーではなく、自分で時間をとってゆっくり見学した方がいいかもしれません。
で。
2010年のツアーでも、当然コースに含まれていたわけですが、この日は前記のとおり台風が来ていました。
こういうとき、台湾では公共施設はお休みになるんです(ちなみに香港も、シグナル8で会社や学校、お店、公共交通機関が休みになるそうです)。
ということは、当然、「国立」の故宮博物院も休みなわけで。
まあ、そうなるだろうな、とは予想していたんです。
でも予想できなかったのは、
H.I.S.のツアーでは、たとえ開いていなくても博物館に行くということ。
な、何しに行くの?(苦笑)
このころにはようやく風雨が弱まってきていましたが、それでも外はまだ、写真のようなどんよりとした空模様。
ガイドさんは「博物館はお休みですが、ここで時間をとりますので、外側だけでも見てください」と私達をバスから降ろしましたが(なんだそりゃ)、博物館に来て、外側だけ見てもなあ…。
でも「故宮博物院に来た!」という実績づくりというかなんというか、皆さん意外と素直に降りて、博物館の前で記念撮影など楽しんでいました。
前に来た時には大変な人出だった博物院でしたが、今この場にいるのは、私達ツアー客だけ(そりゃそうだ)。なんだか変なの~(笑)
博物館の敷地の入り口では、休館を示すために並べたらしいプランターが、台風の強風のためか、全部ひっくり返っていました。
こんなに強い風が吹いたんだなあ、という驚きと、そういう中でも観光ツアーは中止しないんだなあという可笑しさと。
2010年の故宮博物院で見たもので最も印象に残ったのは、このひっくり返ったプランターなのでした。
あ、意外と楽しそうな他の皆さんの様子も、結構印象的でしたけどね(笑)
ツアーはさておき個人旅行の方は、休館を知らずに行くことのないよう、台湾名物の「台風休日」にお気を付けくださいね!