仙台のオイスターバー「オストラ・デ・オーレ」で前哨戦!:松島のかき小屋で食べ放題・序

メインブログで告知した通り、この3月、出張帰りに念願の「松島のかき小屋」に行ってきました!

一人ではちょっと…と尻込みしたり、ようやくその気になってきたら今度は日程が合わなかったりで、なかなか機会がなかったのですが、やっとですよ!
仕事が忙しい時期にもかかわらず、出張の翌日を強引に休みにして仙台に一泊、翌日の昼に松島に向かうという算段です。

が、出張の最終日に意外なことが。
夜までかかるはずだった仕事が、午後の早い時間に完了してしまい、午後にぽっかりと時間が空いてしまったのです(ホントだったら東京に戻るべき時間なんですが 苦笑)。

あれれ、どうしよう。
・・・
そうだ、それなら早めの時間に仙台のオイスターバーにいこうかな。かき小屋は火を通したかきしか食べられないけれど、せっかくなら生ガキも食べたいし。

この時に念頭にあったのが、この冬国分町にオープンしたオイスターバー、オストラ・デ・オーレ(Ostra de ole )でした。

ここ、なんでも三陸の漁師直営のオイスターバーとかで。
いつも混んでて予約でいっぱいという話なのですが、5時のオープン直後に行けば、ちょっとつまむくらいの時間はあるでしょう。

ということで、ホテルにチェックイン後、一人ノコノコと国分町へ向かい、本当にオープン直後のオストラ・デ・オーレの扉を開いたのでした。

すると、当然なような意外なような、まだ誰もいない(笑) さすがに5時からバーで飲んでいる人はいないかな。
店員さんたちがまだミーティングをしているところに(オープンしてるのにミーティングって)、ちょっと気まずく感じつつ入店しました。

店舗は入り口から奥に長いうなぎの寝床状態。カウンターのショーケースの中にはかきがズラリ。窓際には小さいテーブルが並べられています。

全体の雰囲気は、おしゃれでちょっと派手めな感じ。店員さんも今どきの飲み屋のスタッフさんという風で、「三陸の漁師直営のオイスターバー」という言葉から想像するのとは、ちょっと…というかだいぶ違うかなあ。

カウンターの席に案内された後、柳原可奈子がスリムになったような店員さんに本日のおすすめを猛プッシュされつつ、料理数品と飲み物(健康的にノンアルコールのジンジャーエール)を注文。
うーん、こういうお店に一人で来ることがないので、ちょっと所在無い感じです。もうちょっと居酒屋チックなお店を選べばよかったかな?でもここなら、普通のお店よりも直接漁師さんの支援になるような気がしたので…

さて、注文後ほどなくしてジンジャーエールとともにやってきたのは、お通しのつぶ貝のあえ物でした。

このお通し、おいしかったな。
でもジンジャーエールはお店で作ったものではなさそう。ウィルキンソンの辛口かなあ?
せっかく「バー」なんだから、ジンジャーエールも自家製だったらカッコいいのに、と、ちょっと残念。まあお店にしてみれば「ソフトドリンクじゃなくてアルコールを飲め」って話かもしれませんが(笑)

続いてやってきたのは、本日のおすすめの一品、わかめのしゃぶしゃぶです!

生のわかめを、だしが入った小鍋でしゃぶしゃぶにし、ポン酢でいただくというものなのですが、これもなかなか良かったですよ。

この茶色っぽい生わかめを熱いだしでしゃぶしゃぶすると、パッときれいな緑色に変わります。
三陸のわかめって、柔らかいのに歯触りがシャキシャキして、磯の香りも強くておいしいんですよ!私にとっては懐かしい味です。

そして肝心の「かき」ですが。
実は、ここにきて迷ってしまったのが、「生ガキ」のことだったのです。

ここのお店、オイスターバーですから当然生ガキがウリでして、立派なカキを選んで食べることはもちろん、お任せなら生ガキ五つで980円など、破格の値段で三陸の新鮮なかきを食べることができるんです。で、上にかけるソースもたくさんの種類の中から自分で選ぶことができる。

この時期の三陸、せっかくならやっぱり生ガキも食べたいですよね~。
でも生ガキは、火を通したものよりも、あたる確率がぐっと上がるんです。

1人で宿泊中の身、ここで万が一あたっちゃったりしたら、明日帰れなくなるかも…
食あたりならいいけど、ノロなんかになったりしたら、旦那にうつしちゃうかも…
と、あれこれ思いを巡らせた挙句、結局は生ガキは断念

あー、意気地なし(笑)
でも意気地より安全を取り、「漁師焼き」と称する焼きかきと「蒸しがき」をひとつづつ頼んでみました。どちらも一つ350円です。

で、出てきたのが、これ。

うーーーん。

想像していたものよりも、だいぶ小さいし、写真写りも悪い(笑)

これは「漁師焼き」のほうだったと思いますが、焼きでも蒸しでもビジュアルはほぼ同じ、味は、蒸しのほうがややジューシーで好みでしたが、そう大差ないというか…

それに、生ガキのような多種多様なソースはもちろん、レモンもお酢もお醤油も、調味料は一切出てきません。
私はもともと調味料はつけずに食べるのが好きですが、こういうお店でそれはどうなのかな…
正直、これ一つで350円は、ちょっと。

ちなみに味は、まあ、昭和記念公園で食べたものとあまり変わらず、普通のかきでした(苦笑) 私が違いがわからない女なのかしら…。(よくよく考えると、昭和記念公園で食べたかきも石巻産だったので、あまり変わらなくてもおかしくないですね)

で、この大きさのかき2個なんて当然瞬殺(?)ですから、このままでは、味も量も全然満足できないまま終わってしまいます。

ということで。

あまりの物足りなさに、なぜか普段は食べない「かきフライ」などを追加で頼んでしまいました(笑)
「漁師おすすめビックリカキフライ」とかいう名前だったと思いますが、出てきたかきフライは特に大きくもなく、変わったところはなさそう。

でも、箸をつけてびっくり、衣が分厚いんです。なんだこれ、なんでこんなに衣が厚いの?と思ったら、

このフライ、かきをハムで巻いて、その上から衣をつけていたのです。
これは面白いかも。
それにかき自体も、かきフライにありがちな苦みや生臭みが全くなく、ふわふわとしておいしかったですよ。
ちなみにこれも一つ350円。このお店の場合、同じ値段なら蒸しがきや焼きがきよりもこちらが良い気がします(苦笑)

というか、そもそもこのお店、かきだかきだと騒いでやってくる観光客ではなく、かきも食べつつパスタや魚介のお料理も楽しみたい、地元の人向けのお店なんだと思います。だとすれば、丸ごとのかきにこだわらず、神戸牛のハンバーグに牡蠣ソースをかけた「復興ハンバーグ」なんていうのも食べてみればよかったかな。

でも本当は、やっぱり生ガキを食べるべきお店なんだろうなあ~。

ということで。この日はしめて2430円。むー。前哨戦は思った戦いができずに敗退、といったところでしょうか(笑)

ちょっとした悔しさを抱きつつ、明日はいよいよ松島に向かいます!