かきは一気に蒸し焼きで!:松島のかき小屋で食べ放題・中編

いざ松島の「かき小屋」へ!の続きです。

受付の時、かき小屋のおっちゃんに「名前を書いたら、5分前に戻ってくればいいよ」といわれ、小さな漁港をぶらぶら散歩したのですが、さほど時間が潰せるわけでもなく。かき小屋に戻ってきたものの、まだまだ時間はあります。
小屋前に並べられた椅子にただ座ってまっているのは、いくらお天気がいいとはいっても、まだちょっと寒いし…

ということで、小屋の向かいにある待合室(という名のプレハブ・上の写真)で、持ってきた本を読みつつ休憩することにしました。

でも、予約の人も当日受付の人も、待合室には一人もいない。
実は、かき小屋からほど近い(どころかすぐそこに見える)リゾートホテルに、足湯があるんです。どうやら皆さん、そこで待機しているようで。
おっちゃんにも足湯を勧められたのですが、この日私は裾がまくりにくい細いジーンズを履いていたので、そちらにはいきませんでした。あー、残念。足湯につかりながらのんびり待ちたい方は、足湯に入りやすい格好(?)で来るといいかもしれません。

で、本を読みながら、何か懐かしい感じのプレハブ小屋で待つことしばし。
ふと気が付くと、あれれ…


小屋の前にいつの間にか人が増えてる…

私は既に受付を済ませているので、席があることはわかっているのですが、なんだか急に心配になり、待合室を出てそそくさと小屋の前に向かいました(笑)

で、その場で立ったまま少し待ったのですが、いざ開始時刻の10時45分になっても、何も始まらない。そのうち他の人たちがおっちゃんに名前を呼ばれ、小屋の中に入りはじめますが、私はいっこうに呼ばれません。
おっちゃんは名簿に印をつけながら代表者名を呼んでいますが、それを見ていると私の名前は省かれたまま。
だ、大丈夫かな…

するとしばらくして、「Comanaさん!」との声が。思わず手を挙げて大声で「はいっ!」と返事をしてしまいました(笑) 一体どこの学校だ…

ここのかき小屋は、一つのテーブルに6人程度、相席で座るのですが、どうやらその割り振りの関係で、呼ぶ順番が前後したようです。もしなかなか呼ばれなくても、あまり心配しないで待っていてくださいね(笑)

でね。
先に謝っておきますが、かき小屋の中の様子は写真が少ないんです。
というのも、私が相席になったのは、赤ちゃんと子どもを連れたご家族だったのですが、どこを撮っても、座高の低い赤ちゃんや子どもの顔が写りこんでしまうんです(苦笑) なので、あまり写真が撮れない…

というわけで、写真不足を想像で補いつつ、読み進めてくださいね。

上の写真は私の席から見たテーブルの様子ですが、手前にあるのは、かきを取り分けるお皿とお箸、かきを剥くナイフ、おしぼり。一人一人にこのセットが支給されます。
その横にあるレモン(味付け用)とミネラルウォーターは、別料金で、小屋の中で買うことができます。
そのほかアルコール類もありますよ!ただし、食べ放題が始まると席をはずしにくくなるので、ほしい人は早めに買っておいてくださいね。

さて、写真では何か四角い金属にタオルが巻かれていますが、これ、すでにかきを蒸し始めている状態です。
このテーブル全体がどデカかい鉄板になっていて、係のおっちゃんがそこに、大量のかきを山盛りにぶちまけていきます。そこにこの大きな金属の蓋をし、一気に蒸し焼きにするんです。

では、謎のタオルはといえば、


写真の中央あたりから、水が漏れているの、わかりますかね?このタオル、鉄板と蓋の隙間をふさいで、こんな風に蒸気が漏れるのを防いでいるんです。そのおかげで短時間に蒸し焼きにできるんですね。

各テーブルにはそれぞれ担当のおばちゃんがつきますが、おばちゃんたちはかきが蒸しあがるまでの間、いろいろな説明や面白い世間話で場を和ませながら、せっせとタオルの位置を調整していきます。私のテーブルは森三中の黒沢みたいなおばちゃんでしたが、トークが巧みで面白かったですよ!

そうそう、テーブルにいくつか大きなトングが置かれているのですが、このかき小屋では、トングはかきをとるためのものではなく、タオルを調整するために使います。おばちゃんに「こうやってタオルを押しつけて、蒸気が出ないようにしてね~」とかなんとか言われつつ、お客さんもタオル調整に参加(?)します。

蒸し上がりまで、10分弱でしょうか。
おばちゃんに「どこからきたの?東京?仕事できたの?あらまあ~よく来たわね~。そちらは?車で来たの?」なんてベタな話を聞かれつつ、なんとなく場の雰囲気が和んだころ、いよいよタオルをはずしていきます。

そしてついに巨大な金属の蓋を開けると、


きょえ~~!大量のかきが!山盛りのかきが!ホッカホカの状態でお目見えです!

この写真ではわかりにくいですが、ホントに大量、「この人数でこれ、食べきれるの⁉」ってくらいの量なんです。それが蒸しあがったところから食べ放題の開始ですから、制限時間はここから40分です。

ちなみにこの後は、少しかきが減るとおっちゃんがやってきて、かきをどんどん追加していくという仕組み。焼き時間なんて心配しなくても、後から後からかきが焼きあがるわけです。

これを一度体験しちゃうとね~。近頃首都圏でも増えているかき小屋は、似て非なるものだなあと思ってしまうわけですよ。

さあ、次回はいよいよ実食ですよ!