沖縄・24:琉球村のおばあ

「琉球村ってどんなとこ」の続きです。

とある古民家に、着物を着て三味線を持ったおばあ(沖縄の言葉でおばあさんのこと)が座っていました。
これは一緒に記念撮影してもらおうと声をかけると、おばあは二つ返事で私を隣に座らせ、何を思ったか三味線を手渡すではありませんか。

ここをこう持って…と説明されるのですが、ワタクシ三味線なんて生まれてこのかた持ったことはありません。
なぜ三味線を持つことに、と思いつつ、いわれるがままに持ってみます。

するとそのおばあ、私が三味線を構えたところで、一升瓶を頭の上に乗せて踊り始めるじゃありませんか!

どうもこれが記念撮影の定番のようで。
旦那もおばあと一緒に写真を撮らせてもらいました。

いやー、もう、ビックリ。
もちろんこれは観光客に対するサービスなのでしょうけれど、本当に楽しそうに踊るんですよ!

お元気ですね、というと、「ええ、まだほんの92歳です」ですって(笑)
今回琉球村で一番よかったのが、このおばあとの記念撮影でした。
(あとでるるぶを見たら、よく似た人が一升瓶を頭に乗せて踊っている姿が写っていました。琉球村の名物おばあなのかも)

記念撮影だけでなく三味線の体験講座などもあるようなので、持つだけでなくちゃんと教えてもらうこともできそうですよ。

こういう元気なおばあと触れあえる場があるというのは、いいことですね。
観光客としても嬉しいのですが、当のおばあたちにとっても、自分たちが仕事をしている、自分たちに会いに来る人たちがいるという状況は好ましいものなのではないでしょうか。

92歳の沖縄のおばあ。
沖縄のお年寄りというと、戦争体験の語り部が真っ先に頭に浮かびます。私も、おばあの年齢を聞いた時「この明るいおばあさんも戦争を生き抜いたんだな」とすぐに連想しました。
でも、ここでそういう話をするのは無粋かと。
もちろん、そういう体験を語り継ぐこともとても大切なことですが、沖縄の民俗や暮らし、沖縄のおおらかさを来た人たちに伝えるというのも、有意義な仕事ですよね。

琉球村

◆沖縄旅行記2010:目次◆