バリ・13:車のチャーターでプライベートツアー(スカスカ・バリ)

上の写真はバリ・ハイアットのロビー。朝はガムランの演奏があります。
奏者さんがゲストの視線を意識しているところがちょっとカワイイ。

さて、バリ三日目です。

二日目はブルーバード・タクシーをその場でチャーターしましたが、この日は朝から、日本で予約しておいたチャーターカーで出かけることになっています。

今回の格安ツアーは観光が付いていなかったのですが、バリが初めての私達が自力であちこち観光地を回るのは難しそうです。(でも少しは観光したい)

HISのオプショナルツアーは、一通りバリの見どころを回ると一日がかりで99ドル。最初はそれでと思ったのですが、特に興味のないところにも行くことになりますし、実際に使った人の話では慌ただしくてかなり疲れるとか。
どうしようかと考えあぐねていたところで、車が意外と安くチャーターできることを知ったのです。

今回私達がお願いしたのは、日本から予約できる現地の旅行会社、スカスカ・バリです。
車一台とドライバー、日本語ガイドを時間単位でチャーターできるのですが、たとえば8時間なら6500円(日本から事前予約の場合。現地での予約は割高になります)。HISのオプショナルツアーは二人で198ドルかかるのですから、それと比較するとかなりお得!

もっとも、行った先の食事代や入場料、駐車場代などはつきませんが、そうした費用は大した額になりませんし、自分たちの希望に合わせたコースを貸し切りで回れるのですから、こんなに楽なことはありません。

といっても、自分たちが主体で行動しなければならないわけですから、全てお任せにしたい人には向かないかもしれませんが、そういう人はオプショナルツアーを参考にしてコースを考えることもできますよね。

とまあそんなわけで、日本出発ギリギリにチャーターを予約し、チャーター前日の夜(すごいギリギリ 笑)に行きたいところをピックアップして、当日の朝を迎えました。

待ち合わせはホテルのロビーです。スカスカ・バリからのメールには
ガイドは黄緑色にカエル模様のシャツを着ております
とあったので、私はてっきりアロハシャツのような、いわゆるシャツを想像していました。
でも、待ち合わせの時間近くになってもそのような人は現れません。

おかしいなあ…と不安になり始めたとき。
ふと、ロビーをウロウロしているバリニーズの男性の姿が目にとまりました。
派手な配色のバリ風の衣装を来た、若い男性です。

え…まさか?

するとその青年もこちらに気づき、「Comanaさんですか?」と声をかけてきました。
そう、その人が今回のガイドさんだったのです!

ちなみに右側がガイドさんです↓

(左の私の服は、寺院に入るために服の上から借り物のサロンを巻いているんであって、これが私の趣味だとか、私のお腹がポッコリしているとかではありませんよっ!…って、後ろはイイワケくさいですね エヘ)

この衣装、よく見ると確かに「黄緑色にカエル模様」なんですよ~

水玉に見える緑色の一つ一つが、笑顔のカエル↑。これがスカスカ・バリのトレードマーク?のようです。

ちなみに、おみやげにこの柄のハンカチをもらいました(笑)

私は勝手に中年の女性ガイドさんが来ると思い込んでいたのですが、若いお兄ちゃんでビックリ。でも日本語は上手で、会話にはほとんど問題ありませんでした。

チャーターが始まる前に「スカスカ・バリからの手紙です」と封筒を渡されたのですが、そこには挨拶や注意事項に交じって
スカスカ・バリは旅行会社ですが、ビジネスライクな態度は苦手です。お客様をお友達感覚でご案内したいとと思います
という一文が。

ふふふ、ウマい言い方を考えたなあ…。
あらかじめこんな風に宣言されればお客もそのつもりで考えるし、お互いフランクに接していれば、ガイドさんが日本語のややこしい敬語の使い方に慣れていなくても、客側が大目に見るでしょう。

でも実際、この若いガイドさんは、とてもフレンドリーで感じのいい青年でした。
上のツーショット写真は、ガイドさんの方から「今回の記念に一緒に撮ってください」と言われて撮ったものです。そういう「お友達感覚」を大事にしようとしているんでしょうね。

(顔にぼかしを入れましたが、小柄でかわいい顔の青年でした。それに顔が小さい!)

そしてもう一つ驚いたのが、このガイドさんが四六時中ついてまわって、案内してくれることです!

私はてっきり、目的地までは連れて行ってくれるものの、その場に行ったら「じゃあ行ってらっしゃい」なのだろうと思っていたのですが、観光地に行けばその場所の案内を、ワルン(まただ 笑)に行けば、メニューのチョイスをちゃんと手伝ってくれます。「ドライバーとの会話の日本語通訳」ではなく、本当の意味の「日本語ガイド」だったのです。

えーーっ…
それで8時間お願いして、二人で6500円なんだ…
それならオプショナルツアーを頼む必要もないよなあ…。

ただし、全てOKだったというわけではありません。
今回は行きたい場所とコースを事前に連絡していなかったため、当日出発前に行き先とコースを相談したのですが、「そこは遠いから難しい」「そこはあまり面白くない」と、ずいぶん削られてしまいました。

ガイドさんがまだ駆け出しなこともあり、おそらく8時間で絶対に間に合うように安全を見たのでしょう。でも結果的には時間がかなり余ってしまったのです。
予定時間を過ぎた時は追加料金(一時間1100円)を払うことにしてでも、行きたい場所はコースに入れておくべきだったなあ、とちょっと後悔。
日本出発前に行きたい場所とコースを連絡し、時間やコースの段取りを相談することもできるので、余裕がある人は相談しておくことをお勧めします。

ともあれ、今回のチャーターは予想以上の内容に嬉しい驚きでした。

なお、バリ島到着後、空港の入国審査の列付近には、ツアーやチャーターカーのパンフレットがそれこそ山のように積まれています。
日本語ガイド付きで、スカスカ・バリよりもかなり安いものもあり、それを目にしたときには「日本で予約しなければよかった」と後悔もしました。
が、このような現地ツアーはトラブルも多いのだそうです。
日本語ガイドとうたっても、ガイドやコースの相談には全く応じてくれなかったり、ガイドやドライバーの接客がひどかったり、当日になってもこなかったり…(って、それはもはや詐欺なんじゃ…)

もし「少しでも安いチャーターカーを現地で頼みたい」と考えるなら、事前に利用者の感想などをしっかりリサーチしておいた方がよいかもしれません。
とりあえず、今回はスカスカ・バリで料金も内容も満足しましたので、バリが初めてという方のご参考になれば。
(※これはあくまで私の感想ですので、判断は自己責任で!)

追記:スカスカバリは、ガイドツアーサービスを終了したようです。残念!

★バリ島旅行記2010年目次