バリ・20:トゥガラランのライステラス

「あこがれのウブド」がなんだか消化不良のまま(苦笑)、バリの旧軽井沢を後にし、次に向かったのはライステラスの観光です。

ライステラス、つまり日本で言う棚田ですね。そう言ってしまうと「わざわざ観光するものなのか?」という気もしますが、やはりバリの風景として見ておかねば。ということで、スカスカ・バリのガイドさんに頼んでコースに入れてもらったのです。

今回行ったのは、ウブドから車で20分ほどのトゥガラランという場所。
本当はもっと遠くに見たい場所(ライステラス)があったのですが、時間の都合上、ライステラス観光で定番のここにすることにしたのです。

車で細い山道をしばらく行くと、ふと、山中のあらぬところに車が並んでいるのが目に入りました。そのあたりで車が動きを止めたので、工事か何かで渋滞かな?と一瞬思ったのですが、よくみると、付近には民芸品のお土産屋さんが軒を連ねています。

えっ、ここがライステラスの場所??まだ山の中だけど…

車を降りると、お土産屋さんのおばちゃんたちが寄ってきて、ワアワア声をかけてきます。それをかわしつつ、ガイドさんとともに、お土産屋さんの向こうの谷をのぞき見ると…

おわっ!
なんだか唐突に、狭い谷にライステラスが広がっていたのです。
いや、広がっていたというより、彫りこまれていたって印象かなあ…

・・・。

ここはひとつ、わあ~、すご~い!と感動したいところなのですが、
いえ、実際に「すごい」とは思っているのですが。

何と表現すればいいのでしょう、グランドキャニオンを見た時と同じで、私はなんだか途方に暮れてしまいました。

グランドキャニオンの時は、そのスケール感がわからずに実感がわかなかったのですが、今回は「これが田んぼだという実感」が伴わなかったんです…
「田んぼ=広がっているもの」という意識があるからでしょうか?

日本の田んぼのように、ある程度の広がり(奥行き)を持っていれば、あるいは農繁期で稲穂が青々としていれば、わあー、すごーい、きれーい、となったのかもしれませんが、深い谷に刻まれた、幾重にも重なるテラスは、田んぼと言うよりむしろ「発掘現場」とか「古代遺跡」とか、そっち方面のシロモノに見えるのです。(もちろん、広い場所がとれないからこそ谷に棚をつくって棚田にするということなのですが)

で、この一つ一つの棚の段差がまた、高いんですよ!
下の写真の人物と見比べてみてください。日本の棚田とはだいぶ違います。これは確かにすごいんですが…

旦那は素直に「すごいなあ」と感心していましたが、東京育ちの旦那と田舎育ちの私とでは、田んぼに対する感覚が違うのかも(私のほうが思い込みが強い)。

私の妙な心境を察したのか、ガイドさんは「今の時期は、あまり眺めが良くないです。田んぼが緑のころは、もっともっときれいです」とフォロー(?)をしています。ガイドさん、ごめんね。

あともう一つ、この眺めに見とれていられなかったのは、お土産屋さんのおばあちゃんがやってきては、しきりに民芸品を売り込もうとしてくるという事情?もありました。
あー、おばあちゃん、頼むからやめてほしいなあ…私、お年寄りに弱いので、断るのが辛いんです(たとえお年寄りに弱くても、いらないものは買わない 笑)。

ちなみに冒頭の写真の左側にかかっている屋根は、テラスを眺めながら食事ができるレストランの屋根です。ガイドブックにも「ライステラスが広がる最高の眺め」と書いていあるお店で、実はここでランチというのも今回のプランの候補に考えていたのです。

ん~。

今回は、茶色の棚田を見つつ少々高めのランチを食べるより、イブ・オカのバビグリンで正解だったと思います。プランを検討している人は、ライステラスがきれいな時期かどうかもチェックしておいたほうがいいかもしれませんね。

なんだか私、定番の観光地とは相性がいまひとつなのかな???

★バリ島旅行記2010年目次

“バリ・20:トゥガラランのライステラス” への2件の返信

  1. ★ゆみこさん、

    初めまして(^^)
    香港旅行記、楽しんでいただけたようで良かったです(^^)
    私も旦那も食べ歩くことが好きなので、
    香港旅行はもっぱら「買い食い」がメインで(笑)
    でも、2011年の年明け早々再び行ってきたのですが、
    そこでちょっと悲しいことが…
    またいずれ、香港旅行記を更新しますね。

    ところで新婚旅行でバリに行かれたんですね~
    バリハイアット、そのころから周りの様子は変わっていないんですね。
    サヌールには繁華街の華やかさはありませんでしたが、
    のんびりまったりで、悪くない場所だったと思います。

    ご主人の定年後のご旅行、いいですね!
    バリは物価も安いし、長期の旅行が楽しめそうですね!

  2. はじめまして、香港旅行記検索からたどり着きました。

    私も、香港大好きでComanaさんの旅行記を食い入るように拝見させていただきました。旦那様と食べ歩きっていいですね~、、自分の旦那は、街歩きとか食べ歩きとかはあまり興味ないみたいで、特にあそこのこれが食べたいからわざわざ行く、、、みたいのは面倒がられます。なので、面倒なので一人でっていうパターンが多いのです。悲しいかな、一人だと食べるものも限られてしまうんですよね。。。

    ところで、バリは新婚旅行でいったところで、泊まったホテルは”バリハイアット”ホテル編をみて、そうそう、、こんなとこだった~~、、そうそうホテルの周りはちっちゃなお店、というより”小屋”みたいなところばっかりだった~~なんて懐かしく拝見しました。あれこれ、新婚の思いでが蘇りました。

    ありごとうございますっ!!

    旦那が定年したら、のんびりバリにいきたいなーーって
    お願いしてます。あと2年後なんですが、絶対にいきますよ~~(笑)  

    長々と失礼しました。。

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