香港・20:鏞記酒家でガックリ!(ヨンキー・ガチョウのロースト)

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SOHOを散策した後、そろそろ夕食の店に…ということで、上環に向かいました。

今回のお目当ては煲仔飯(ボウチャイファン 香港の土鍋ご飯)で人気のお店。
煲仔飯自体はこれまでに何度も食べているのですが、なぜか、これ!と思うおいしいお店に巡り合わないのです。今度こそはあたりますように…と願いつつ、暗くなり始めた裏道を二人でテクテク歩きます。

がっ!

少々道に迷いながらやっとついたお店が、なぜか閉まっている…。
営業日、営業時間のはずなのに、何の告知もなく、ただシャッターが閉まっているんです。
えーっ、せっかくここまで来たのに(涙)

さて、どうしよう。
煲仔飯で目をつけていたお店は他に何店かあるけれど、遠かったり、営業していない時間だったりで、これから行くのは難しい。
そこで旦那が、「じゃあさ、鏞記(ヨンキー)に行こうよ」と言いだしました。

ヨンキー? …うーん。(ため息)

ガチョウのローストでおなじみのヨンキー。私達もここのガチョウは大好きで、香港に来るとたいていは夕食に足を運びます。
が、今回はなあ…。

まず、今回は「なるべく安く楽しもう」という隠しテーマ(?)のもとプランを考えていたのです。ヨンキーは、味を考えると高くありませんが、とはいえ一流のレストラン(※)ですから、安くはない。(※広東料理のレストランなので、ドレスコード等はなく、皆さんカジュアルです)

焼臘飯のテイクアウトもできるのですが、公園でお弁当という時間でもなく、今回はホテルがあれだから、部屋で食べるというのもちょっとわびしい。

それに、予約なしで行くのは、ちょっとなあ…。

これまで、行くときは必ず事前に予約しているのです。ある程度のレストランは予約は必須。もし席があったとしても、予約客と飛び込みでは、扱いが違って当然です。

「大丈夫だよ、入れるよ、きっと」と旦那はのん気。
私は私で、煲仔飯のお店が閉まっていたことでガックリ来ていたので、もう考えるのも面倒になり、そのままヨンキーへ向かったのでした。

で、中環のヨンキーに到着して。

まだ早い時間だったこともあり(香港は夜8時ころからが夕食タイムで、日本より少し遅め)、席はギリギリでとることができました。

席に着くと、すぐにピータンが登場。
ヨンキーと言えば、このピータンも絶品なんですよ!


ガチョウのローストは他でもそこそこおいしいお店がありますが、ピータンだけは、ヨンキー以外では食べたいとは思いません(私は!ですよ)。それくらいおいしい。
臭みが全くなく、濃厚な味、トロリとした舌触り…。私は「ピータンが好き」というより、「ヨンキーのピータンだけが好き」なのかも。

ピータンとガチョウのローストが食べられれば、あとはいいや…なんて話しつつメニューを見ていたら…

あれ?レストランでも焼臘飯の類が注文できるんだ。
ヨンキーの外買部で焼臘飯(ローストご飯)をテイクアウトしたことがありますが、それでも十分おいしいんです。

店内用のメニューにも、ガチョウのローストご飯もあるし、他のロースト類もある。これなら、お金をかけずにガチョウが食べられるし…、よし、それにしよう!

ということで、旦那はガチョウのローストご飯、私はガチョウと鶏のローストご飯を頼んでみました。

ガチョウのローストご飯はこんな感じ。↓ご飯が多い!


鶏は、想像とは違いましたが↓まあ見た目はおいしそう。


いただきまーす、と二人でウキウキ食べ始めたのですが。

な、何これ…。

ガチョウは筋張っていて食べにくいし、特に鶏は骨だらけ。というか、骨ばかり??

もちろん香港のロースト類に骨はつきものですが(知らずにガブッと食べると口を切る恐れあり!お気をつけあれ)、そういうレベルではなく、口にすると細かく砕けた骨ばかりがいっぱいで、お肉がちっとも味わえないいんです。

えええ、うそでしょ?ヨンキーでこれ?

ハッキリ言って、これまで香港で食べたどこの焼臘飯よりもひどい(ような気がした 笑)。

口いっぱいの骨と格闘しながら、頭の中でいろんな想像が駆け巡ります。
『テイクアウトしたお弁当さえ、あれだけおいしかったのに、なぜ夜レストランで食べてこんなにひどいんだろう?いや、夜にこんな安いものを頼む客だからと、たかをくくられた?しかも今日の私の服装は、まるで学生みたいだし、予約もなしにやってきたし。うーーーーん。』

(無言)・・・・。

そこで突然旦那が「やっぱりせっかくだから、ガチョウのローストを単品で頼もう」と言いだしました。

店員さんにもう一度メニューをもらい、改めてガチョウのローストを注文。
すると、先ほど焼臘飯の注文を受けた兄ちゃん店員ではない、位の高そうなおじさま店員さんが、何か非常に満足げに、うやうやしく注文を受けていきました。

そしてやってきたのがこちら。


で、でかっ!
こんなに大きかったっけ??
これで1/2羽ですが、それでも二人で食べるには多すぎる。しかも私達は既にそれぞれ、ローストご飯を途中まで食べているのです。

でも。

あーー、ガチョウのロースト、やっぱりおいしい。
すでにお腹は一杯だけど、でも食べてしまう。

それにしても、焼臘飯のガチョウと全然違うのはなぜ??と思ったら。
実は焼臘飯で頼んだのは、ヨンキーの看板ローストとは違う、ちょっと安い部分のローストだったのです。

私が予定外のヨンキーを渋っていたので、旦那が少し安いものを選んでくれたのですが、それがアダとなったようで。
といっても、鶏が骨だらけだったのはまた別問題だと思いますが、いずれにしても、ヨンキーのガチョウのローストはやっぱりおいしい。ただし、ケチらなければね!

あとで聞いたところによると、「ローストを頼もう」と旦那が言い出したのは、私があまりにも爆発寸前という様子で食べていたからだそうです…。
スミマセンね、そんな怖い顔で食べていて(苦笑)

結論として。
せっかくヨンキーに行くならケチらないこと。
あと、行くならやはり、ちゃんと予約をしてから行った方がいいと思います。

それと、ローストだけより、他のものと組み合わせて食べたほうが楽しめます(ローストだけではさすがに飽きます)。少人数でも、人数に合わせたコースがいろいろありますよ。旦那は「受賞料理コース」のあわびと松茸のスープがお気に入りです。
あ、今回も一応デザートは食べたんですけどね(笑)。


ヨンキーのマンゴープリン、初めて食べた時はおいしくて感激したんですよねぇ。ただ今回は先に満記甜品を食べちゃったからなあ(笑)。

鏞記酒家(ヨンキーレストラン)

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