香港・21:海天堂の亀ゼリー(亀苓膏)

鏞記酒家(ヨンキー)でローストグースを満喫した後は、ホテルのある佐敦へ向かいました。
といってもそのままホテルへ戻るわけではなく、佐敦駅のすぐそばにある中国系デパート「裕華國貨」へ。このデパートは香港のあちこちにありますが、特に佐敦店の地下には中国茶や食品が多くて、お土産さがしにもってこいなのです。


ただ、ここのところ来るたびに品ぞろえが変わってきて、私から見て興味をそそるものが減っているんです。中国の観光客が増えているので、彼らの好みにあわせているのかな?

今回は調味料などをちょっと買って、本日の予定は終了です。
さて、そろそろホテルに戻ろうか、というときに、旦那が「なんかスッキリしたいなあ」と言い出しました。さすがにローストグースが食べすぎだったのでしょう、胃が持たれてしまったようで。

こういうときはやはり、亀ゼリー(亀苓膏)でしょう!

観光客にも香港のマズイものとして有名ですが、実は私達は亀ゼリーが好き。あの漢方薬っぽい独特の香りとほろ苦さが結構クセになるのです。
ということで、近くにあった亀ゼリーのお店、海天堂へ。


どうです、この毒々しい黒さ(笑)。

亀ゼリーの効能は、解毒や消炎、滋養、整腸、免疫力を高めるなどいろいろあるそうですが、なんかもう、気分だけで効きそう(笑)
それに実際、食べすぎのときでもこれを食べるとスッキリするんですよ!解熱作用もあるので、夏場の香港では特に良さそうです。

亀ゼリーには温かいものと冷たいものがありますが、私達はいつも冷たいほう。一人で一つ食べるのは量が多いので、二人で一つ。甘いシロップをかけていただきます。

このときに面白いのが、周りにいる地元のお客さんの様子。私達が日本人だとわかると、食べたときの反応に興味があるのか、こちらをチラチラと観察していたりするのです。
そこで、「わー、苦い」などと驚いて見せると、「ほらね」という感じでほくそ笑むのですが、平気な顔で食べていると、ちょっとつまらなそう(笑)。日本人にも亀ゼリーファンがいるのになあ。

ただ、亀ゼリーには大きな欠点(?)が。
香港にしては高いんです。

このゼリー(お椀くらいの大きさ)が、一つ50元。
一つ50元ですよ!焼臘飯二つとほとんど変わらないんです!
まあ、薬の様なものでしょうし、材料も高価なのでしょうけどね。

それにしても、香港の価格設定がわからん…(というか、焼臘飯が安すぎるって話も)。
とはいえ、香港滞在中はちょこちょこと食べています。香港では胃腸を酷使しますからね~。

でも、以前より亀ゼリーのお店が減ったような気がします。気のせいかなあ。前は本当にあちこちにあったのですが、今回はちょっと探しました。

そういえば、今回入った海天堂は、以前は亀ゼリーのお店らしく古臭い(スミマセン)看板、古臭い内装だった気がするのですが、いつのまにやらポップな雰囲気にイメージチェンジしていました。看板に社長?創設者?の似顔絵を入れるセンスはちょっとどうかと思いますが…若者受けを狙っているのかな?

観光客の身勝手ですが、こういう「香港っぽいもの」は、あまり変わらずに残ってほしいなあ。

★ちなみに今回は最終日に恭和堂にも行きました~

海天堂

★香港2010年旅行記 目次