香港・44:事件現場に遭遇!

野菜とネコを見ながら(?)新填地街をさらに南下すると、途中、新填地街から何本か東の通りが異様な雰囲気に包まれてるのに気付きました。

人が多いのは香港の街中ではどこでも同じですが、集まっている人たちが一般人ではなさそうなのです。

すると、それを見た旦那が、「昨日立ち入り禁止のテープが張られたあたりだ」と言い出しました。
昨日の夕方一人深水埗へ行った旦那がホテルに戻る際、男人街を通過しようとすると、突然目の前で立ち入り禁止のテープが張られ、通行止めになったのだとか。その周辺に人だかりができているのです。

あたりを見ると、中継用のパラボラアンテナが立ち、いかにもマスコミチックな人たちがワラワラしています。

わー。

香港ではドラマの撮影現場は頻繁に目にしますが、こういう事件?現場にあつまるマスコミを見るのは初めてです。

で、さらに行くとテレビ用のカメラがズラリ。

そしてその先には、おまわりさんたちの姿。
間違いありません、ここが何らかの事件か事故の現場なのでしょう。
カメラは皆、ビルの上の方を向いていました。ということはビルの上に誰か重要な人物が住んでいたとか?

実はちょうどこの前日に、東京で宝飾店を襲った強盗「爆窃団」の一味が香港で捕まったというニュースがあったのです。
旦那と二人で、その一味が住んでいたのがこのあたりのビルだったのかなあ?なんて勝手に納得。売店で売っていた新聞にもその話題が出ていたので(冒頭の写真の左の記事)、勝手にそう思い込んでいました。

しかし。

実際ここで起こっていたのは、写真左の記事ではなくその隣、「廟街(夜に露店が並んで男人街になる通り)」の事件でした。

香港でここしばらくの間続いている、腐食性薬品投げ落とし事件。触れるとやけどをする腐食性液体入りのボトルを繁華街に投げ落とし、通行人を負傷させるという事件が、昨晩ここで起こったのです。
このときは観光客を含む30人余りが負傷したとか。で、旦那がその直後に男人街を通りかかったというわけ。

この事件、男人街の他、深水埗や旺角、北角、銅鑼湾などで起きています。
うーむ。私達の今回の行動範囲ばかりで起こっているじゃないか!(といいますか、人通りの多い下町で起こっているってことなんでしょうけどね)

香港ではスリや呼び込みには気をつけていますが、高層ビルが林立するこの街で、空から危険な液体が降ってくるかもしれないなんて、思いもよらないことでした。そんな事件が続いていたなんて知らなかった…

たとえ比較的治安が良い街だといっても、こういう事件に出会う可能性はゼロではありませんね。(実際旦那は危なかったわけだし)

マスコミで大賑わいの現場のそばで、一般人のおじさんが新聞を読んでいました。

この異様な人だかりの原因を新聞で確かめているんでしょう。
こういう地元の新聞が読めると、いろんな情報がわかるんでしょうけどね…。

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