出張帰りに松島へ・7:円通院の紅葉と数珠作り体験

なんと、2か月ぶりの更新になってしまいましたが、「出張帰りに松島へ・6:松島で仙台麩を食べた」からの続きです。

あ、そうそう、松島の牡蠣食べ放題は3月までなので、興味のある方はお早めに!
あと、2月13~17日は「ありがとうを伝えたい…」 2013三陸みやぎ復興市in松島というイベントがあるようですよ。ご旅行はもちろん、仙台出張の方はぜひ!
ということで、ようやく本題。

瑞巌寺で少なからぬショックを受けた後、トボトボと訪れたのは隣の円通院です。

このページの冒頭の写真と、このシリーズの最初の写真は、円通院の庭にある小さな観音像です。穏やかなお顔が美しかったので。

円通院へは、切妻造茅葺のシブい山門を通って入場します。入ってすぐ横に「特設会場」的に囲われたスペースがあるのですが、そこに縁結び観音が祀られているようで(写真はありません)、若い男女がお参りをしています。

私には旦那がいるし、と素通りしてしまいましたが、ホームページによれば「この観音様は男性と女性または、今まで縁が無かった人をとりもつご利益があります」ということなので、男女に限らず色々な縁を結んでくれるのかもしれませんね。

とにかくこのときは、そのままお庭の方へ。
私が訪れたころ、円通院はちょうど紅葉の時期だったようで、お庭は赤や黄色で彩られ、なかなか見事でした。


境内には石庭や小さな池、バラ園などがあるのですが、今回は紅葉の写真を中心に。

奥の方にあるのは、伊達政宗の孫、伊達光宗の霊廟「三慧殿」です。


近くに行くと案内のアナウンス(録音されたもの)が流れたりしますが、厨子に描かれているバラはローマを、スイセンはフィレンツェを象徴するとか。江戸時代にそういうモチーフを用いるのは非常に珍しかったんでしょうね。

でも正直なところ、アナウンスの声が聞き取りにくいし、展示が反射して見ずらいし、なによりこの日は寒かったので、見学もそこそこに移動(笑)

あたりをぐるっと回って戻ってくると、こんな景色が見えます。


なんだか昔話の舞台みたいで良いでしょう?こちらは本堂の大悲亭です。


この昔話チックな建物が、なぜ「大悲亭」なんて悲しい名前なのかと思ったら、もともとは光宗が江戸で使った建物で、19歳で亡くなった光宗を悼み、父忠宗が移築したものなのだそうです。

観瀾亭もそうですが、その時代に、ずいぶん遠くから移築されたものなんですね(って、感心するのはそこなのか?)

さて、この本堂には、ちょっとユニークな体験講座があります。なんと、数珠作り体験です!このときは境内を散策しただけでしたが、夏に行ったときには私も作ってみました。

あっ、この男性↓は私ではありませんよ!(私は女性です 笑) 観光客の男性が、お寺の方に数珠作りの手ほどきをしてもらっているところです。


数珠作りは、自分で好きな玉を選び、腕にはめるブレスレット型の数珠を組み上げるというものです。

体験料は使う珠によって異なり、大き目の天然石(8mm)は4000円、小さめ(6mm)は3000円、ガラス玉は2000円、プラスチックは1000円。天然石の場合、数珠が完成した後、その石の意味を教えてくれます。

「石の意味」というのが、いわゆるパワーストーン的なものなのか、それともお寺だからまた違った意味づけがあるのかは不明でしたが、まあとにかく旅の思い出(?)ということで、4000円コースでお願いしました。

参加者はそれぞれ、上の写真のようなたくさんの石が入ったボックスの前に座り、自分が直感で選んだ石を並べ、それをゴムに通していきます。
玉の配置は、中心に配置する大き目の玉が「親玉」、左右のポイントとなる小さめの玉二つが「二天」、その他が「主天」。二天は同じ石とし、主天の石は皆同じでも、色々な種類を使ってもいいようです。

私はもともとこの手の天然石等は好きなので、そこにある石のパワーストーン的な意味は、なんとなくわかってしまいます。いや、でもここはお寺だから、そういうのとは全然解釈が違うかもしれない。とにかく、自分で「これ」と思ったものを…

という感じで出来たのがこちら。


非常にシンプル(笑)。
使った石は、親玉がホワイトアゲート(多分)、二天がレッドアゲート、主天がラベンダーアメジストと、ブルーレースアゲートです。

他の人は、もっと色々な石を使って賑やかな感じに作っていましたが、ピンと来るものを選んだらこうなったので…(帰宅後旦那に見せたところ、「なんだか君らしすぎる」と言われてしまいました 笑)

完成した後、お寺の人に見てもらい、石の意味を教えてもらいます。何を言われるのかとドキドキしましたが、いわゆるパワーストーン的な解釈とあまり変わらないようでした。せっかくなら、石の意味はあえて知らずに(考えずに)体験した方が、教えてもらうときに楽しいかもしれませんね。

あとは、やはりカップルで体験するのがいいかも(笑) 縁結びの観音様もあることだし、二人で一緒に作った数珠ブレスレットは思い出になりますよね!

そうそう、参加(体験?)希望者は、事前に山門で申し込んでから境内に入ることになるので、興味のある方は忘れずに。