沖縄・3:首里城は実は新しいんです(前編)

上の写真は、首里城の正殿前にある龍の彫刻。
以前香港の占い師さんに「あなたは龍と相性がいい」と言われたのですが、龍は琉球王朝の象徴だそうです。何か縁があるのかな??(もっとも、中華圏に行くと龍だらけですけどね!)

沖縄そばで気を良くし(?)、次にやってきたのは本日のハイライト、首里城です!

…って、ハイライトも何も、ろくに調べずに那覇に来てしまった結果、まずはここ、ということになったという感じなんですけどね…

とはいえ、以前沖縄に来た際、目の前に来たのに入れなかったという曰くつきの場所でもあります。社員旅行の自由時間にレンタカーを飛ばしてやってきたのですが、公開時間が過ぎていて入れなかったんですよ~(涙)

ということで、今回ぜひとも見ておきたかった場所の一つ。十数年ぶりのリベンジというわけです。

ただ、るるぶを見て「あれ?」と思ったのですが、以前の記憶では、正殿の近くまで車で乗り付けたような…。で、既に閉じてしまった真っ赤っかな門を無念の思い(笑)で眺めたんですよね。
でもるるぶによれば、正殿などは有料エリアになっていて、周辺一帯が首里城公園という大きな施設になっています。

んんん?私の記憶が何か混乱しているんだろうか…

とにかく、公園内の公営駐車場に車を止めて、そこから正殿まで、約10分の距離をテクテク歩きます。
まず通るのは守礼門。

平日だったのですが、ロケ中のテレビ関係者?や、どう見てもビジネスマンな人たちや、観光客らしきカップルなど、あらゆるタイプの人たちがウロウロ(笑)
観光客やテレビのクルーはわかりますが、ビジネスマンも大勢いたんですよねぇ。出張で来て、ついでに観光、ってことですかね。

そこからしばらく歩いて見えてくるのが、歓会門です。

2月だというのに、歩いているうちにだんだん暑くなってきました。前方のおじさまは背広を脱いで、肩に引っ掛けています(笑)

ところで私、実はこのとき足を負傷していまして(それでも沖縄まで来るあたりが、ちょっとどうなのかと思いますが!)。
まあ、多少歩いても、ここまでは平地だからよかったんですけどね。
この次に現れたのは!

いや~ん、結構長い階段ですよ!その先に見えるのは瑞泉門です。

この階段を登らなければ正殿は見られん!ということで、片足を引くようにペコペコと歩きます。(あ、上の写真左の女性は私じゃありませんよっ!)
普段ならなんてことのない距離ですが、健脚ではない年配の人と同行するときには、ちょっと気をつけてあげたほうがよいかも。

そして、ついに奉神門。ここから先は有料エリアです。

この門の中あるのが、いよいよ首里城の正殿ですよ~!
ということで、ワクワクしながら中に入ってみたのですが。

えええ?

なんと、正殿(の外側)は修復工事中だったのです!うひゃ~!(笑)

写真のお嬢さんたちは楽しそうに写真を撮っていますが、私は期待していただけに、唖然としてしまいました!
そういえば去年ベルサイユ宮殿に行った時も、今回と同様、向かって左半分が修復工事中だったような…(まだそこまで書き進んでいませんが!)

そして、もうひとつ「あれ?」と思ったのが、この首里城全体が、あまり古いものには見えなかったこと。修復中ということはさておき、年代を経た物の発する貫禄のようなものが感じられなかったんですよね。
それもそのはず、この建物は、1992年に復元されたものだったんです。

首里城自体は琉球王朝の王城として古くから存在したようですが、沖縄戦で破壊され、アメリカの占領後、この場所には琉球大学が建築(!)されたのだとか。
日本復帰後、琉球大学の移転とともに首里城の復元が始まり、正殿周辺が今の形になったのは1992年、その後公園全体が徐々に整備、復元されていったようです。

うーーーん。
それを知って、ちょっと複雑な気持ちになってしまいました。

戦火で焼失してしまった、琉球王朝のグスク(城)。
その跡に、なぜか大学が建てられてしまったこと。(普通そういう場所に他の物を立てるかなあ…何かGHQの思惑があったんでしょうか?)
そして、それを近年になって復元した沖縄の人たちの思い。

単なる物見遊山でやってくるのではなくて、やはり多少なりとも調べてから来た方がよかったなあ、と、今さらながら考え込んでしまったのでした。もう遅いけど!

さて、正殿は内部も見ることができるということで、もちろん入ってみました!
続きはまた次回!

2021年追記:
2019年の火災で首里城の正殿が焼失してしまったことに、とても衝撃を受けました。再築には長い時間がかかるかと思いますが、またあの場所によみがえることを願っています。

◆沖縄旅行記2010:目次◆