沖縄・6:座喜味城跡(ざきみじょうあと)

嘉手納基地(というか、道の駅かでな)を後にし、次に向かったのは読谷村のグスク、座喜味城跡です。
今回はできるだけ沖縄の史跡を巡りたいと思っていたので、ホテルへのルートに比較的近かったこのグスクは見逃せません。

途中、かなりローカル度の高い道を通り、「本当にこの先に世界遺産があるのか?」と不安になりながらも、カーナビのおかげで無事到着。
駐車場に着くと、既に日が傾きかけた時間でしたが、数台の「わ」ナンバーの車が並んでいました。

で、ですよ。

しつこいようですが、情報源は「るるぶ」だけという私たち。「できるだけ沖縄の史跡を巡りたい」といいつつ、実のところ、それが何なのかはよく分からないまま来ているわけですよ!

わかっているのは、古いグスクの跡だということ、世界遺産に登録されていること、そして印象に残ったのが、あちこちに書かれている「アーチ門」というキーワード。
うん、なんかわかんないけど、古くてアーチがすごいわけね…(←恐ろしく適当なイメージ)

駐車場から向かうと、松林の奥に、なにやら威厳のある石垣が見えてきます。

西日が陰影を深くし、なかなかドラマチックな光景です。興奮した私が写真を撮りまくっているうちに、旦那は先に行ってしまいました…。

上の写真の真ん中に見えるアーチ門から中をのぞくと、冒頭の写真のように、石垣の上に登っている人たちの姿が。真ん中がホール状になっているんですね。

で、そこから中に入ると…

な、なんか、“I’m the king of the world!”(by レオ様)みたいな人↑がいるんですけど!(注:旦那です 笑)
高い石垣の上からあたりを眺めて、気持ち良さそうです。

ここからさらにアーチ門をくぐって石垣の上へ。

これらのアーチ門は沖縄で最も古いものだそうですが、美しい曲線を描く石垣とともに、本土の城跡とは違うエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。

石垣の上から見ると、↓こんな感じ。

左側に見えるのが、最初に見えたアーチ門です。この城壁全体が、大きく波打つような曲線的なつくりになっているんですね。

私の郷里盛岡には、不来方城(盛岡城)の城跡があります。私はこの城跡の美しい石垣が大好きでしたが、沖縄のグスクはそういう直線的な城跡とは違い、ゆったりとした、おおらかな雰囲気です。
不思議なことに、首里城でそれほど強く印象に残らなかった「琉球」の文化が、この石垣だけのグスクから強く感じられたのです。

時間帯も良かったのでしょう、高台からの見晴らしも良く、とてもすがすがしい気持ちになれる場所でした。
子どもを二人連れたお父さんが、「ここで記念撮影するために沖縄に来たんだよ!」と興奮しつつ、三脚を使って記念撮影をしていたのが印象的でした。

ちなみにこの城跡は、戦時中は日本軍の砲台として使われ、戦後は米軍のレーダー基地として使用されたそうです。このときは知りませんでしたが、通称「象の檻」もここから見えるとか。

15世紀に造られたこの石垣は、沖縄の様々な歴史を見てきたのでしょうね。

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