パリ旅行・10:Cafe Les Deux Magots (カフェ・ドゥ・マゴ)

サン・ジェルマン・デ・プレ教会を出て、次の目的地に行く前にカフェで一休みしようということになった。

そこで入ったのが、超有名カフェ、Cafe Les Deux Magots (カフェ・ドゥ・マゴ)。サルトルやボーヴォワールが通って文学について語らい、多くの芸術家に愛されたという由緒あるカフェなのだそうだけど…
いや、それを意識して入ったわけじゃなく、単に教会の目の前にあるから入ってみたんだけどね。まあ一度くらいは、誰でも知っているようなカフェに入ってみるのもよいかと。
(ここからちょっと行くと、こちらも有名なFloreがあります)

それにしても、パリのカフェは席と席の間が狭い!いや、狭いというか、隣のテーブル席と、椅子同士がくっついてる。これはここに限らずどこのカフェも同じなんだけど、とにかくできる限り多くの席を確保しようとしている感じ。広い面積が取れないパリの店舗事情なんだろうなあ。

でもフランス語ができない私としては、こういう配置は結構緊張を強いられる。海外では、たまたま近くにいた人、たとえば電車で隣り合わせた人に気軽に声をかけられることが頻繁にある。その都度うまく返事ができない自分の語学力のなさを嘆くんだけど、今回は答えられないどころか、きっと何を言っているのかさえ分かんないよ!(笑)

というわけで、なんとなくビビりつつ、テラス席に座る。
まあ実際には、それほど混まない時間だったようで、すぐ隣に誰かが座ることはなかったんだけどね。

カフェでは、適当に席に座るとそのテーブルを担当するギャルソンが来てくれるので、そこでオーダー。今回は単なる休憩なので、飲み物だけ、私はカフェ・オ・レ(メニューにはCafe Cremeとあったけど、この店ではこれがカフェ・オ・レと同じものらしい)と、旦那はエスプレッソを頼んだ。

ほどなくして、カフェ・オ・レは、ちゃんとカップとポットでやってきた。パリでは、庶民的なカフェの朝食ではボウル、高級なお店ではカップとポット、と聞いたことがあるけれど、それが本当なら、このカフェはやや気取ったカフェだということなのかな?(それとも朝はボウルなんだろうか)

で、味はというと…

普通のカフェ・オ・レ(笑)。ムール貝と同じパターンだな。
初めて本格的なカフェ・ラテを飲んだ時のような衝撃があるかと思ったんだけど、特にそういうこともなく。「パリだから」と過剰な期待をするようなものでもないみたいね、うん。

一方旦那のエスプレッソはおいしかったらしい。見た目にもクレマが厚い!チョコレートが添えてあるのもパリっぽくて素敵。(←単に私がチョコ好きなだけ)

一服してちょっと落ち着いたところで、目の前のサン・ジェルマン大通りを行きかう人を眺め、ようやく自分が「パリ」の「カフェ」にいるんだなあ、なんて実感し、感慨深く思ったりする。空港のバス停でボーッと空を見ていたのが昨日の夕方だなんて嘘みたい。

(あと、私たちの目の前の席の食べ残しを、ハトが堂々とテーブルにのってつついていたのも、別の意味で嘘みたいな光景だった… 笑)

でも、このカフェでは休憩だけでなく、もう一仕事(?)が待っていた。続きは「パリ旅行・11」にて。

そうそう、このときのお会計の話。
エスプレッソは4.40ユーロ、カフェ・オ・レは5.40ユーロで9.80ユーロ。ここに気持ちだけチップを置いて(サービス料込みなので、チップなしでもいいんだけど、一応)、しめて10.00ユーロということに。
つまり…このときのレートで1360円程度た、高っ!

このお店はちょっと高めのようで、旦那は仕事での滞在時、ここではなく、もっと裏にある他のお店で朝食をとっていたとのこと。それにしても高いよなあ…

★パリ旅行記目次