パリ旅行・12:パリでの服装は?

カフェで休憩中、目の前を通って行くパリジャン・パリジェンヌの様子を見て、思ったことがある。


服装が、皆自由な感じ…自由と言ってもラフという意味ではなく、それぞれが自分の好きな格好をしている印象だった。

パリに来る前、服装についてはちょっと考えた。

私は旅行先ではあまりオシャレな格好はしない。…いえ、普段も別段おしゃれじゃないですが(笑)、いかにも「よそゆきです」という服装は、色々と狙われやすいし、何かあった時に走れない(笑)。動きやすく歩きやすく、でも清潔感のある服装、というのを基本に、きれいめジーンズに履きなれた革靴(夏は革のサンダル)というのがいつものパターンだ。

とはいえ今回はパリですもの、ちょっとはオシャレしないと浮いちゃうかな、とか、もっと現実的には、5月のパリは暖かいのか寒いのかわからないという問題もあったり。

で、例の如くネットであちこちみると、これまた人によって書くことが違う。
「パリでジーンズの人なんていない。ジーンズなんてみっともない」という人もいれば「パリでは地元の人も大半がジーンズ」という人もいる。

えーーっ…

ということで、困って旦那に聞くと、サラッと「ジーンズで平気だよ」という。上記のように意見がバラバラなことを伝えると、「そりゃ、行くところによるよ。シャンゼリゼでブランドショップをハシゴしてきた人と、庶民的な場所に好んで行った人じゃあ、状況が違うでしょ」との返事。

そりゃそうだ。銀座と吉祥寺だって歩いている人の服装が違うわけで。

私たちが泊まるのは、パリの中でもそれこそ吉祥寺的(?)な、若い人の多い場所。しかも、ブランドショップにも高級レストランにも行く予定はないし。
そっか。じゃあ普段の格好でいいや…

ということで、私はジーンズをメインに、念のためシワにならないスカートやワンピース、ヒールのある靴もスーツケースに詰め込んだ。
上着には防寒も兼ねて革のジャケットを持っていったけれど、朝夕は寒いのに昼は暑いというお天気のため、結局は腰に巻いて歩けるパーカーばかり着ることになった(ジャケットを手に持つようでは、一日歩きまわるのに荷物になる)。なんだ、色々悩んだのがアホラシイ…

さて、話をパリジャン&パリジェンヌに戻すと、服装に関しては「おおっ、さすがパリジェンヌ!」というような凝った服装の人は、実際にはあまり見かけなかった
もっともこの時期、冬用のコートを着ている人が多かったせいもあるかもしれない(中が見えない!)。でもそれ以上に、気張っていないんですよ、皆さん。

上の写真は、カフェ・ドゥ・マゴで休憩中に見かけたパリジェンヌ達(多分)。
シンプルな服装に、巻きもので変化をつけている人が多かった。

凝ったスタイルでなくても素敵に見えるのは、おそらく、皆さんとても堂々と歩いている(ように見える)から。
日本の女の子は猫背でペタペタと歩く人が多いけれど(私も人のことは言えない!)、パリジェンヌは颯爽と足早に歩いている。その姿は、かわいいというよりカッコイイ。

旦那(当時は彼)が初めて仕事でパリに行った冬、「すごく寒い日でも、パリの人たちはみんな背筋を伸ばして歩いているんだ」としきりに言っていたけれど、今回の旅行でそれがわかった気がする。

ということで。
これはあくまで私の感想だけれど、「パリだから」と気張ると、逆に浮いちゃうかも…。

もちろん高級ブランド店に行く人は相応の服装で行くべきだし、レストランも、ドレスコードにふさわしいおしゃれをしていかないと、居心地の悪い思いをすると思う。でも市内を歩き回るのには、日本の女の子なら、普段の服装で十分なのではないかと。

ただ、数人の旅行で皆同じような服装だったりすると、個性を重視するパリでは違った意味でカッコ悪いかもね?

そうそう、今回の旅行の印象では、私の行動範囲(高級店には入らない)では、ジーンズの人は結構多かったですよ。ただ、プロポーション(足の長さ)の違いは明白なので、そこは覚悟をしていった方がいいかも~(笑)

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