パリ旅行・1:大韓航空・ソウル経由パリ行き

私にとって初めてのパリ旅行。それは同時に初めての大韓航空機搭乗でもあった。

特に希望したわけではなく、出発ギリギリだったこともあり、パリ行きのチケットで取れたのがたまたまこの路線だけだったということなのだけど。

大韓航空というと、ある年代以上の人はあまり良いイメージがないかもしれない。

それは航空会社の問題ではなく、「大韓航空機」と聞くとそのままテロ事件を連想してしまうから。私も例にもれずその一人で、大韓航空機と聞いて、なんだかちょっと妙な気持ちになってしまった。

しかも私は、ソウルの宮廷料理の店(つまり高級店)で、女性従業員の態度に不快な思いをした経験があるので、フライトアテンダントのお姉さんたちがあんなだったらイヤだなあ、と、漠然と不安を感じていた。

(リンク先ではぼかして書いているけど、その宮廷料理店の店員の態度は、露骨な嫌がらせだった。その時仕事で会った現地スタッフが皆さんがいい方々だっただけに、その店員の接客業としてあるまじき態度に、腹が立つのを通り越して、ちょっと笑ってしまった…)

でも、私が搭乗した便に関しては、上記のような心配は杞憂に過ぎなかった。
というか、特に機内食に関しては、かなりイイんじゃない?大韓航空。

写真は、ソウル発パリ行きの便で最初に出た機内食。大韓航空では、このビビンバが定番とかで、あまり喜ばない人も多いようだけど、私は結構満足できたなあ。
別々の器で出てくるご飯、具、コチュジャンを自分で混ぜて食べるのだけれど、退屈な機内ではそういう作業もまた楽しい。

それに、機内食を提供するには加熱や保温が大変なのではないかと思うけれど、ビビンバならご飯だけ暖かければいいわけで、そういう意味でも優秀なメニューなんじゃないかなあ。(って、航空会社の事情まで心配する必要もないんだけど)

もちろんビビンバだけでなく、他のメニューもけっこう楽しめた。
写真は上から、成田~ソウル間の機内食(甘辛い味のチキン)、ソウル~パリ間の軽食(ピザトースト)、ソウル~パリ間の2度目の機内食(豚のプルコギ風)。

これまで、機内食はあまりおいしいと思ったことがないのだけれど、このときはどれもそれなりに楽しんでいただくことができた。味付けがはっきりしている韓国料理は、機内食に向いているのかも。
少なくとも食事に関しては、日系の航空会社にももっと頑張ってほしいくらい。

さらに、私が心配していたフライトアテンダントのお姉さんたちも、とっても感じがよかった。いや、もしかすると私たちを担当したお姉さんが特にそうだったのかもしれないけれど、清楚で、清潔感があって、純朴そうで、まるで一昔前の日本女性のような雰囲気。そして常ににこやかな笑顔…それも、顔に張り付いたような笑顔ではなくて、一人ひとりに、本当に微笑みかけている(ように見える)。残念ながら、日本人フライトアテンダントではこういう人を見たことがない…。

頭の後ろのリボンが特徴的な制服も、明るく清楚でなかなかヨロシイ。日系のエアラインも、もう少し特色のある制服にするといいかも。

まあ、なにはともあれこのフライトで、私の中の大韓航空and韓国人女性に対する偏見がだいぶ補正されたような気がする。
目的地までの機内は普通、単なる渡航手段でしかないけれど、こういう時間を気持ちよく過ごせると、旅行が一段と楽しくなるよね。

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