ジブリ映画のモデルになった宿?積善館@四万温泉

「草津ホテル@草津温泉」につづき、忘れないうちにとにかくアップしちゃおうシリーズ第二弾、積善館@四万温泉です!

四万温泉は古くから湯治場として栄えた温泉地だそうですが、積善館は1691年創業の歴史ある温泉旅館だとか。
近頃は、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルになった宿という触れ込みで若い人に人気のようです。
実は私、そのあたりはよく知らずに来たんですけどね。ただ、ホームページなどの写真がとても素敵でしたし、なかなか予約が取れなかったので、さぞ良い宿なのだろうと期待していました。

で、いざ宿に行くと、四万温泉自体がかなり渋めの温泉地にもかかわらず、積善館周辺には若者やカップル、若い家族が多いんです!

それも、宿泊客だけでなく近くの宿に泊まっているらしい人たちも、映画の雰囲気に似た赤い橋から望む本館の姿を見にきているようで、宿の周辺は常に大勢の人でごった返していました。ジブリ効果、すごいですね!

そしてもう一つ、人気の理由は「元禄の湯」です。


(元禄の湯は撮影禁止なので、写真はホームページからお借りしました)

積善館は、湯治宿の雰囲気を色濃く残す「本館」と、昭和レトロな「山荘」、近代的な「佳松亭」の三つのエリアに分かれているのですが、本館の顔となるのが元禄の湯で、日帰り入浴もできます。

こうしてみるとなかなか素敵ですよね!でも、これが実際に入るとびっくりなんですわ(笑)
どうびっくりかは実際に入ってからのお楽しみ。でも私は居心地悪かったなー(苦笑) とはいえなかなか面白い体験ではあります。こういうの、近代的な温泉ではあまりない様式でしょうからね。

そういうレトロな宿なので、宿泊するお部屋もかなり雰囲気があるのだろうと期待していました。ちなみに泊まったのは「山荘」で、公式HPには「昭和の栄華を語り継ぐ浪漫を語る匠の世界が味わいです」とかなんとか。

ところが。

まあ確かに昭和ロマンといえばそうなんでしょうけれど。少なくとも私たちが泊った部屋は、なんかちょっと違ったんです。
むしろ民宿?というテイスト。
いや、民宿風でもいいんですよ、古い宿ですし、そういうのは嫌いじゃないんです。でもこのお部屋、宿泊代が…(涙) 結構なお値段なんだけどなぁ。

普段の旅行では部屋に入るとまず写真を撮るのですが、今回はその元気が消失してしまい(苦笑)、しばらくたってからごく一部、絵になりそうなところだけ撮りました。

絵になりそうなところ、と探したら、障子の細工だけになっちゃったんですけど(涙)

でも、こういう細工は確かに手が込んでいてきれいですね。

障子などの細工はきれい

後で気が付いたのですが、この部屋の障子細工は宿のHPの写真にも使われているものでした。ってことは、私たちが泊った部屋だけが、山荘エリアの中で特に残念な部屋ってわけじゃないんですよね。うーん…。

少し前に、こことよく雰囲気が似た古い宿に半額程度で泊まったばかりだったので、相場観がわからなくなってしまいました。
ジブリが好きな人には「ジブリの世界そのもの!」と好評のようですから、まあいいのかなあ。私は特にジブリファンではないので、そのあたりが鈍いのかも。
まあいずれにしろ、レトロな宿であることには間違いありません。

特に館内の表具類は細工が細かくて素敵ですよ!

あと、夜はなかなか雰囲気が出ます。「昭和レトロ」とか「大正ロマン」というより「ザ・湯治場」な感じですけどね(笑)

本館のレトロな館内

宿泊費の費用対効果(?)を考えなければこういうのは好きなので、夜に宿の中を散策するのは悪くないです。

湯治場っぽくてこういうのは好き

下の写真は本館から山荘に続く廊下ですが、トンネルになっています。これが「千と千尋~」で出てくるトンネルのイメージになっているのではないか、とかなんとか。

ジブリモデル説根拠の一つ、トンネルの廊下

宮崎駿監督は実際にこの宿に滞在しているそうですから、そのときのイメージがモチーフになっているのかもしれませんね。

ちなみに、夕方に宿の社長さんによる宿の説明会があります。「歴史ツアー」と呼んでいたと思いますが、館内を実際に見るツアーの時間はほとんどなく、ほぼスライドによる解説です。
せっかくなら館内を歩いて説明してくれればいいのに、という気もしなくもないですが、宿の歴史やジブリに興味がある人は面白いと思いますよ。

その話を聞くと、こういう窓の情景↓も一味違って見えるはず。

しかし、特に夜はフォトジェニックですね~。

ジブリの世界?を堪能したいなら、まず一度立ち寄り湯で訪れてみて、気に入ったら後日改めて宿泊する、というのもいいかもしれません。

あ、大事なことを忘れていましたが、肝心の温泉の話。宿泊者は元禄の湯だけでなく、佳松亭の大浴場が使えます。ここはなかなか気持ちが良かったですよ!また小さな家族風呂や、有料の貸切風呂もあります。(さすがにあの元禄の湯だけではつらい…)

お湯は「四万は草津の仕上げ湯」と呼ばれるほどのやさしいお湯でした。ただ寒さのせいか、ちょっとぬるかったかな…

続きはごはんの話です!