「ジブリ映画のモデルになった宿?積善館@四万温泉」の続きです。
私たちが泊まったのは積善館の中で真ん中のランクに位置する「山荘」ですが、食事はより高級なエリア「佳松亭」のラウンジで取ることになります。
この佳松亭、昭和(民宿)的な山荘とは違って近代的な旅館になっていまして、高級感があるのですが、一方で積善館のイメージのレトロ感はまるでありません。
ここでいただく食事もそんな感じで「こぎれいな旅館のお夕食」といった感じでした。
では、この時の献立の内容をご紹介しましょう。
まず、御采。
鮭小川付け、なまことろろ、芽慈姑(くわい)、雪輪長芋、鶏松風、穴子の八幡巻 だそうです。
続いて椀物。
蟹花咲椀 羽二重餅(人参・大根・牛ロース) 熨斗餅 金箔 つるな ゆず…
金箔も品書きに書くんですね(笑) でもこの椀物、上品な味でおいしかったです。
割鮮(「かっせん」、新鮮な魚を生で食べるものです)
旬魚盛り合わせ 鮪 勘八
五徳。
湯の華蒸し 嬬恋甘藍(キャベツ) 舞茸 巻湯葉 蒟蒻 麦豚 銀光 上州牛ロース 笹牛蒡
んー、この品書きはちょっと気取りすぎなような。キャベツまで漢字にしなくていいと思うんだけどなあ?
焼物。
油鮭塩焼 お多福豆 零余子ココアまぶし
温物。
聖護院大根柚子味噌掛け 梅人参 海老 菜花 柚子味噌
食事。
熊本県産ミルキークイーン 鶏飯
「ミルキークイーン」ってなんぞや?鶏の品種?と思ったのですが、お米の品種でした!知らなかった…
ちなみに写真に香の物と留椀も写りこんでます。
水物。
練乳寄せ ガトーショコラ
このデザート、違うタイプのデザートが二種類、少しずつ出てきて、なんだか嬉しかったな(笑)
食事の間、スタッフの人はとても丁寧で、お部屋に案内してくれた中居さん(結構アバウトなお姉さん)と同じ宿の人とは思えない接客でした。
というか、本館や山荘とはちょっと…いや、かなり空気が違うんです。
ただ、それがいいかどうかは少々微妙で…
高いのに民宿みたいな部屋と、モダンなラウンジでの食事のギャップが大きすぎて、かえって妙な気分になりました。あ、食事はおいしかったんですけど。(笑)
この宿は、本館(洗面所・トイレ共同)に泊まって湯治場気分を味わうか、佳松亭でちょっと良い旅館的に過ごすかのどちらかがいいのかもしれません。そのどちらでもない山荘は、ちょっと中途半端だったかな~。
さて、次回は朝ごはんとその他もろもろの話です。