台湾・4:台北の夜市・その1:雙城街夜市・饒河街観光夜市

台北ではあちこちに大小さまざまな夜市があります…いや、ありますといっても、私は数か所しか行ったことがないんですけどね(笑)

特に有名なのは台湾で最大級の夜市、士林夜市でしょう。士林についてはおいおいご紹介するとして、今回は他の夜市の話です。

私達が泊まったグリーンワールドイン林森は林森北路にありますが、この通りの一本西側は雙城街という通り。ここは朝と夜のローテーションで違う屋台が並ぶ、食べ物中心の屋台街になっているんです。
丸林魯肉飯で夕食を食べた後、ホテルまで帰る道すがら、どんなものかと歩いてみました。

規模はあまり大きくありませんが、小さな屋台がたくさん並んで賑わっています。
地元のおばさんが何かを頼んでいるのかな?

この屋台を切り盛りしていたのは若くてきれいなお姉さんでした。なんだかかっこええなあ。

全体的に、活気あふれるというよりのんびりまったりした印象の夜市でした。
早朝の5時くらいから昼の部の屋台が営業を始めるそうなので、朝食を食べに来るのもいいかもしれませんね。

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もう一か所、2005年に行って楽しかった夜市の話。
台北市内の東側にある、饒河街観光夜市です。

そういえば、ここへはタクシーで行ったのですが、言葉は通じませんでしたがタクシーの運転手さんが親切な人で、台湾っていいところだな~と思ったのを覚えています。

ど派手な門をくぐると、衣料品やら雑貨やらのお店が軒を連ねています。ゴチャゴチャ感はアメ横のような感じです。
で、そんな中で私の目を引くのは、かわいらしい形のお菓子だったりするのですが(笑)。

このカワイイお菓子は緑豆沙餅のようです。餅といっても日本のようなお餅ではなく、もっとパサパサした生地の中に緑豆の餡が入っているものです。
こういうものを売るお店も、これまたたくさん並んでいます。

でも、ここでビックリしたのは屋台街です。

道の真ん中にずらっとテーブルとイスが並び、地元の人たちがそれぞれ色々なものを食べているんです。うわー、すごい。なんというか、台湾の熱気を感じます(笑)

お客さんには若い女性が結構多くて、みなさんそれぞれ、なにやらバクバクと食べまくってます(笑)
ちなみにその時は、なぜか「天ぷら」と書かれた屋台が多かったのですが、天ぷらが流行っていたのかな…

この状況を見て、これは何か食べてみなければ、ということになり、旦那は他の人たちが食べていたスペアリブのスープのようなものを買ってきました。

後で知りましたが、これはこの夜市の名物で、藥燉排骨(スペアリブの薬膳煮込み)というもののようです。

一方私は、辛い肉味噌がかかった麺を食べてみました(おそらく麻辣炸醬麵だと思うのですが、今となっては不明)。

これが辛くってねえ(笑) でも、とてもおいしかった。

このとき、たまたま向かいの席に、おばさんと中学生くらいの娘さんが座ったのですが、その台湾人のおばさん、私達が日本からの観光客だと知ると、言葉はわからないものの、何か非常に気にかけてくれまして。私がこの麺を一口食べたら、「ラ?」と聞いてきました。おそらく「辣?(辛い?)」という意味だと思うのですが、私がうなずいて、辛いというジェスチャーをすると、ニコニコと笑っていました。

言葉はわからなくても、気持ち(気遣い)は通じるものですよね。
タクシーの運転手さんといい、そのおばさんといい(娘さんは終始恥ずかしそうにしてました)、この夜市は、私の中の台湾(台北)のイメージの原点になっています。

そしてもう一つ、この夜市が良かったところ。
夜市に隣接して、古い媽祖廟があるんです。

ワイワイとにぎやかな夜市のすぐそばに、その喧噪からふっと空気が変わる、古い廟。

中では静かに祈りをささげる人の姿もあって、夜市とともに、台北の人たちの日常を垣間見た気がしました。

この饒河街観光夜市には2005年以来行っていませんが、もう一度行ってみたい場所の一つです。

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