台湾・6:保安宮ってこんなところだったっけ?前編

さて、台風接近中の観光は続きます。
中正紀念堂と自由廣場を雨中訓練、じゃなくて見学した後、次に向かったのは保安宮(バオアンコン)でした。

前回に続き、まず2005年の写真で解説しましょう。

「保安宮」と書くと、日本語の感覚では、警察とかそっち系(?)を想像してしまいますが、ここは医学の神様「保生大帝」を祀る廟です(保生大帝は実在の人物だったようです)。ここは1805年建立の古刹で「台北の三大名刹の一つ」に数えられるのだとか。
ちなみに「三大」の一つはもちろん龍山寺ですが、残る一つは行天宮とも清水巌とも言われているようです。誰が決めるんだろう…(ちなみに私はどちらも行ったことがありません)

まあそれはさておき。
2005年に行ったのは、夏の暑い盛り。

まぶしい太陽と、日本の神社仏閣ではあまり見ない、この派手派手・極彩色の屋根瓦が、やたらと印象的でした。(日光東照宮は負けてないかもね…)

前殿(正面入り口の門)を入ると、中庭のようになった広い空間の向こうに正殿が。

この前殿の台の上には、たくさんの御供えの他、占いのための道具(あれは何と言うんでしょう、お菓子の「柿の種」が巨大になったような木製の道具)が置かれていて、私達もガイドさんに教えてもらいながら、簡単な占いをしてみたりしました。

そして、正殿にはお参りするたくさんの人たち。

香港でも思いましたが、こういう場所にお参りする人たちの「本気度」が日本とは大分違います。それに、参拝客に若い女性が多いような。日本に比べて、みなさん信心深いんでしょうね。

さて、2010年に話を戻して。
当然ですが、です。台風接近中の大雨です。(笑)

まあ、大雨なのはわかりきっていたのでいいのですが、行ってみて「えっ?」と思ったことがあったのです。

再び2005年の写真ですが、前殿と正殿の間は前記のとおり広場のような広い空間になっています↓

が。

今回訪れた際には、何かの行事があるらしく。
その広場に巨大テント↓が設置されていたのです!

えええっ。

こうなってしまうと、もう、ここがどこかわからない(笑)
前に来たのって、ここだっけ?保安宮ってこんなところだったっけ?という状態です。

もっとも、単なるイベントのテントというわけではなく、その中に祭壇が設けられていたので、ちゃんと意味のあるものだったのでしょう。でも雰囲気が、前に来た時とは大分違う…。

2005年と同様、ガイドさんはこの場所の説明をし、占いの仕方などを簡単にレクチャーした後、「それでは○時○分まで自由行動です」という感じで、一旦解散。

といっても、雨なんですよね~。
さて、どうしたものか。

私達の他にも、同じツアーの人たちはみなさん、雨を眺めながら、少々途方に暮れているような感じでした。

でも後で考えると、雨の保安宮も、意外と面白かったんですよね。
この続きは後編で。

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