肘折温泉@山形

今回山形で宿をとったのは、山間にある小さな温泉街、肘折温泉です。

開湯1200年の歴史を持つ古い温泉ですが、これがまあ、見事にひなびた温泉街で(笑)
若い女性が大挙してくるようなオサレ温泉ではなく、年配の人が自炊の湯治に来る、「本当の温泉」です。

古いだけに街の作りも古く、道幅は車一台が通るのがやっと。↓こんな感じの通りに面して、たくさんの湯治宿が軒を連ねています。
(中にはこぎれいな宿もあるんですけどね)

でもワタクシ、この温泉はこれで2度目。山形に来るならもう一度泊まってみたいと思っていたのです。

なぜここがそんなに気に入ったのか自分でもよくわかりませんが、この街の作りが独特の雰囲気を醸し出していて、なんだか面白いんですよねえ…

山道から一転、急な坂道を降りて行くと、間違いかと思うほど道が細くなり、そこに小さな温泉宿が名実ともに軒を連ねています。
で、どこも全然おしゃれじゃなくて(笑) 「おじいさんおばあさんの湯治場に迷い込んでしまった」感が、逆に楽しいのです。

この建物↓は郵便局あと。(実際の郵便局は別にあるようです) こういうレトロ感がたまりません。

とはいっても、単なるひなびた温泉街というだけでなく、街おこし的にイベントを開催したりもしているようですよ。
私たちが滞在したとき、温泉街に灯籠を飾るイベントを開催中でしたが、昨年、一昨年の灯籠の絵柄を骨組みからはがして、郵便局あとで展示していました。
覗きこんだら若い女性が「中にもどうぞ」と声をかけてくれました。若い人たちが頑張っているんですね。

温泉街のあちこちには、こんな具合↓に灯籠が飾られています。夜には灯りがともってきれいでしたよ。

ちなみに肘折温泉には、日本秘湯を守る会に登録されている温泉宿が3軒もあります。私たちが泊まったのはその一軒ですが、その話はまた次回。

肘折温泉(ちょっと見づらいホームページ)