山形屋@熱塩温泉:2013年夏・東北

2013年夏・東北シリーズ、話があっちこっちに飛んでいますが、時系列にこだわらずに書いていこうと思います…そうしないと書かずに終わってしまいそうなので!

で、今回は熱塩温泉の宿、山形屋の話です。山形屋といっても山形県ではなく、福島県は喜多方市ですのでお間違いなく。

あ、上の写真は山形屋ではなく、山形屋の近所にある雑貨屋さんです。田舎っぽくて、ほっこりした眺めだったので出してみました。

さて今回は、会津若松付近で安く泊まれる温泉宿で、これまで行ったことのない温泉で、かつ、できればごはんがおいしいところ…という条件(?)で探しました。帰省途中で費用をかけたくなかったですし、震災後、会津若松周辺の温泉宿には何度か滞在しているので、今回は行ったことのない温泉がいいな、と。

で、楽天トラベルなどの口コミで評判がよく、ビジネスマン向けの平日限定プランがあるこちらの宿が浮上したわけです。

実際に行ってみると、狭い部屋という条件でとても安いプランだったにもかかわらず、高校生の団体が入っていたためか、私たちは広い部屋にランクアップしてもらったようで、快適に滞在できました。
といっても施設自体は古さも目立ち、洗練された雰囲気ではなかったのですが、温泉の泉質も大変よく、お料理も、私たちの宿泊費を考えると非常に素晴らしいものでした。


お料理だけ、ざざーっと写真を載せちゃいますね。これは8月のメニューです。

まずは、茄子と鶏の和風和え。

ウニ、アスパラ、イワナの海川寄せ。見た目にも涼しげで良いですね。

冷やしトロロ。暑いときにもさっぱりいただけます。

お刺身には地物のバンダイマスも。このお刺身、おいしかったなあ。

会津地鶏の生ハムとエビのサラダ。これは…ドレッシングの味が濃すぎて、ちょっともったいなかったです。

タコとトマトのサラダ?これは味付けが独特で、味覚が保守的な旦那には不評でした。私はおいしくいただけましたよ。

和牛シチューの陶板焼き。和牛が地のものということらしいですが、温泉宿でシチューなんて珍しいかも。味はあっさりかつしっかりした味で、私は残ったシチューにシメのご飯を入れて、リゾット風にちゃいました(笑)

もっと上のプランでは、さらに何品か付くようですが、私たちのプランではこんな感じ。(このほか汁物とご飯がつきます)

最後にデザートのスイカゼリー。スイカの味を生かしていて、食後にさっぱりしました。

夕食は大満足です!だってこれ、一人7500円の宿泊プランのメニューですよ!恐るべきコストパフォーマンス!

一方、朝食はこんな感じ。

こちらは普通かな…前の日に仕込んでおいたものを温めて出したようでした。

まあそれでも、宿泊費を考えたら大したものです。ただ、給仕の人が出してくれた緑茶が「田舎の集会所のお茶」的薄さ(色だけついて味がしない)だったのは、まあご愛嬌かな(笑)

そうそう、納豆の豆が普通のものとは違って巨大な豆だったのが面白かったっです。

で。
ここまでは大変満足な話を書いてきましたが、残念ながら、この宿には大きな欠点があります

それは、フロントに変なおっさんが一人まぎれていること

この宿のスタッフの方は、見習い中の人も含めて皆さん感じがよいのですが、フロントにいる、おそらくかなり上の立場であろうおっさんが、まあびっくりするほど慇懃無礼なんです!

実は、その予兆(?)は、実際に宿に来る前から感じていたのです。

今回の宿泊は私が予約し、事前に聞きたいことがあって何度か宿に電話をしたのですが、その時に電話口に出た中年男性の対応がちょっとアレで。親身になってくれていないのがありありとわかるのです。ぶっちゃけ、「そんなことも知らずにフロントで電話応対してんの?」と思うような、非常に適当な、というか、いい加減な答えが返ってくる。
この時点で、んんー?と首をかしげていたのですが、口コミの評判もいいので、そのときはたまたまかな、と思っていたのです。

が、この時に感じた不安(?)は現実のものに。

この宿には館内に「老麺屋台だいこんの花」という喜多方ラーメンのお店があり、宿泊者を対象に夜だけ営業しています。チェックイン時、館内の案内でも「○時から開店しますので、ご利用くださいね」といわれ、特に旦那は楽しみにしていたのですが、いざその時間になっても一向に開きません。しかもフロントにも誰もいない。

で、部屋に戻った旦那は、開店時間をもう一度確かめようと、部屋からフロントに電話したのです。
そこで出たのが、どうやら例のおっさんで。彼は、

「はぁっ?開きませんよ。やっていません。そんなに喜多方ラーメンが食べたいっていうなら、出前でもとりましょうか?」

と、のたまったのだそうです。
旦那はそのあまりの対応に、腹を立てるのを通り越して、仰天してしまったようでした。

その後、「もしかすると見習いの中居さんの勘違いで、ラーメン屋が開店すると間違えて伝えてしまったのかも」と思い直し、翌日チェックアウトの際、フロントの女性スタッフに、こう聞いてみたのです。

「昨晩は、ラーメン屋さんはオープンしなかったんですね」

するとその女性は
「えっ?毎晩やっていますよ?○時からやっているはずですが…」
と、きょとんとしています。

どうも、この女性の反応からすると、ラーメン屋は毎晩営業していることになっているようなのです。(女性には平謝りされました)

これらのことから推察するに、宿としては、日ごとの担当者を決めてラーメン屋を開店しているはずなのに、例のおっさんは自分の時だけサボって店を開けないのでしょう。そしてそれを、他の人は知らなかった、と。いや、もしかすると知っていても、エライ人なので文句が言えないのかもしれません。

そういえば楽天のレビューにも「ラーメン屋の開店時間を教えてほしかった」と書いている人がいましたし、他に「こんな失礼な宿はない!」と激怒していた人も一人いましたが、きっと彼らはおっさんに当たってしまったんでしょう… まあ、私の想像ですけどね。

そんなわけで、このおっさんに関わることがなければ「いい宿だったね!」ですんだのだと思います。が、おっさん一人のために、かなりのマイナスになりました
これから行く方は、そういう人が一人紛れ込んでいることを覚えておいてくださいね。そうすれば、もし遭遇してしまっても、「ああ、あれが例のおっさんね」と流して滞在を楽しむことができるでしょう。

ただ、ラーメン屋についてはチェックイン時に念押ししておいたほうがいいかも(笑)。で、あらかじめ値段も確認しておいて、いざ夜になって「はぁっ?開きませんよ。やっていません。そんなに喜多方ラーメンが食べたいっていうなら、出前でもとりましょうか?」と言われたら、ホントに出前を取らせちゃえばいいんじゃないでしょうか。もちろん支払いは、先に提示されていた金額でね(笑)