I'll be Back!

私のシュノーケリング三昧は、なんと帰国日(リゾートを出発する日)まで続きました。

モルディブは、帰りの便が夕方以降が多いらしく、特に私たちの乗るシンガポールエアラインは深夜。よって、空港から近いリゾートでは、リゾート発も夜。だから、最終日も午後まで散々泳いで、もちろんシャワーを浴びて、休憩も部屋でゆっくり…と、めいっぱい楽しむ事が出来たわけです。

さて、ここで忘れてはならないのは、レイトチェックアウト。 最初からそのようになっているツアーは問題ないけれど、帰りの便が夜なのに、午前中で部屋を明渡してしまうと、その後いくら時間があっても、荷物やらなにやらで自由に行動できなくなってしまう。リゾートはそう広くないから、泳げなくちゃあすることもあまりないしね。だから、帰りが遅い便の場合、ケチらずにレイトチェックアウトに変更しておいた方が、一日を無駄にせずにすむわけです。私たちも事前に申し込んで、帰国日もモルディブを満喫。あ〜、本当に、帰るのがイヤだった… 

こうして昼間は散々遊び、部屋でしばし休憩、その後帰りのパッキングを済ませると、いつもより早めにセッティングされた夕食を楽しんで、…さあ、いよいよチェックアウトの時間。でも、帰りのスピードボート到着にはまだ時間がある。そこで、一度もいかなかったもう一つのレストランへ行ってみる事に。
ここは、メインダイニングとは違った特別料理(というほどか?)を出す、二つめのレストラン。ここでの食事は別料金なので、それまで使わなかったんだけどね。最後の夜だし、海に面したデッキで夕暮れの海を眺めつつ、お酒でも飲もうかという事になったわけ。

席に案内され、さて何を頼もうかと二人でドリンクメニューを覗き込むと、目にとまったのは「Banana Cream」という名前。私はここで、甘くて可愛らしいカクテルを想像したわけ…カルーアミルクのバナナ版みたいなものを!で、迷わずそれを注文すると、ウエイターさんがちょっと困ったような顔で、「ホントにこれ?」と尋ねてくる。「またアルコールはダメってヤツか」と早合点した私は、そんなウエイターさんのそぶりを気にもとめず、それをお願いした。

さて、いざ運ばれてくると…
私たちの予想を裏切り、それはお猪口のような小さなグラスに注がれた、透明な黄色の液体だった。

「えっ?」

むむむ…これは、悪い予感…(汗)。でも、無理に頼んだ手前、飲まざるを得ないでしょう!私はその小さなグラスをおそるおそる持って、ちょっとだけ口をつけた。

ひえーーーーっ!
強い!こりゃめちゃめちゃ強いお酒だ!!!

ちょっと離れたところからこっそりこちらの様子をうかがっていたウエイターさんは、ビックリ仰天の私の顔に、満足そうに微笑んでいた。彼はきっと、「女性がそんなものを飲むなんてはしたないっ!」と思ったんだろうなあ。だってさ、そんなに強いと思わなかったんだもん…(でも結局飲んだけど)

うーむ。モルディブには、最後までビックリさせられちゃったよ。。。

でも、このつかの間の時間のおかげで、とても満ち足りた気持ちになれましたよ。空も海もやさしいブルーグレーに煙り、昼間の輝くような青とはまた違った、しっとりとした雰囲気を漂わせて…
海を渡る潮風と、日の落ちた海、小さなグラスにはアルコール。
ああ、最終日になって、ようやくバカンスしているなあ…(今までは合宿状態だったからねぇ…)

一体今度、いつ来られるんだろう…

そう、モルディブは「やむを得ず」選んだ場所だったことも忘れ、私と旦那は、旅行の思い出などを語らいつつ、またいつかここにくる日へと思いをはせていたのでした…。

新婚旅行先に迷われている方、是非、モルディブへ!!!

 

★★ 余談 ★★

こうして楽しい思い出をいっぱい持って日本に帰った私たちですが、帰りのスピードボードでヒジョーーに頭に来ることがありました。

スピードボート」で触れたとおり、これは結構スリリングな乗り物なのですが、帰りのボートでは、なんだかちょっと様子がおかしかったのです。
居眠りしていた私がふと顔をあげると、なぜか日本人の女の子が、スタッフと一緒に運転席に…。「なんじゃありゃ…」と、よくよく見ると、なんと観光客の女の子が運転していた!(しかも、2台のボートが競争している!!)

女の子たちは、スタッフに肩を抱かれたり腰に手を回されたりしながら、キャッキャキャッキャと暴走するボートのハンドルを切っている。

「な、な、なんなんだ、あの子達はあっ…!!(怒怒怒)」

観光客にボートを運転させるスタッフも、もちろんとんでもないのですが、私はその女の子たちに本当にガッカリさせられました。

他の観光客も乗っているボートで、軽々しくハンドル握るなよ?!しかもスタッフとイチャイチャしてんじゃない!!あんたらに命なんか預けられるかっ!!そればかりかボートを降りた後は、リゾートのスタッフが部屋に遊びに来て中に入れろと言われただだの、誰それはなれなれしいだの、スタッフに言い寄られた自慢話ではしゃいでいる始末。それは自分がそれだけ「安い女」に見られたのだと恥ずかしく思いなさいっていうの!!!

モルディブの女性たちは肌を見せないので、Tシャツショートパンツ姿で、平気で男性に体を触れさせる日本女性は、現地の男性にとっては「おさわりOK」のホステスさんのように見えるのでしょう。ああ〜…同じ日本人として本当に恥ずかしい。

これを読まれた方は、たとえ旅先のことでも、どうぞ節度を持って行動してください。そして、スピードボートを運転したりしないでね!頼むから…(涙)