バリ・08:ブルーバードタクシーをチャーターしてみる

上の写真はタクシーとは関係ありません。今回は写真が少なくてさびしいので、サヌールで見かけた蓮の花です。

さて、今回の旅行では、三日目はバリ島内をあちこち回るだろうという大雑把な予定の元、事前に日本で車のチャーターを予約していました(これについてはまた後日)。

が、二日目は特にそういう予定もありませんでした。

この日の夜はバリ舞踊を見に行こうということになり、私は「タナロット寺院で夕日を見た後、ケチャック鑑賞」というお決まりのコースを考えたのですが、ホテルのコンシェルジュによれば「今からではもう間に合わないかも」と。

えー。

そこで教えてもらったのが、サヌールに近いバトゥブランという場所でのケチャックの公演でした。

そのバトゥブランとやらは、渋滞も考えてサヌールからタクシーで片道30分くらいとのこと(実際にはそんなにかかりませんでした)。そこなら今からでも夜の公演に十分間に合います。

ただし、問題は交通手段です。

タクシーはホテルでも頼めますし、ホテルの外には客待ちのタクシーが停車しています。が、公演が終わった後にタクシーが拾えるかどうかはわかりません…というか、会場が周りに何もない場所なので難しそう。
ホテルでタクシーのチャーターもできるのですが、1時間13ドルですから、片道30分往復1時間+公演2時間、待ち時間も考えて4時間頼めば52ドル。んー、それはちょっと高いなあ…

そこで旦那は「外のタクシーと交渉して、チャーターしようよ」というのです。

交渉して、チャーター?

バリはタクシーの料金がとても安く、食事をするときに店までタクシーで店に出かけ、食事の間中待たせて、そのまま乗って帰っても、大した料金にならないのだとか。
さらに楽なのが、タクシーと交渉して、時間単位でチャーターしてしまうこと。それならメーターを気にせずに使うことができるというわけです。

ただ、ここで気をつけなければならないのは、良からぬタクシーに引っかからないこと。
バリのタクシーは無認可の白タクも多く、またメーターがついていないタクシーも多いので、そのような車に乗ってしまうとぼられる可能性が高いのです。(バリは空港の偽ポーターといい、油断するとぼったくりの被害にあう可能性が高いようです)

バリで安心なのは、青い車体で鳥のマークがついたブルーバードというタクシーなんだとか。

この会社のタクシーはメーターを使っていて料金体系が明確な上、ドライバーさんもきちんと教育されていて安心ということです。
※観光客らがこのタクシーばかり使うので、現在、バリの他のタクシー会社もこぞって車体を青くしてしまったそうです。偽ブルーバードタクシーもあるのでご注意を!

で、今日の交通手段に話を戻しますが、まあ、旦那がタクシーと交渉するならそれでもいいけど…と思っていたところ、そろそろ出かけようというころになって「じゃあタクシーとうまく交渉してね」と旦那。

はっ?私?
私がバリニーズの運ちゃんと交渉するの!?
そんなの自分が言いだしっぺなんだから自分がしてよー!!キーッ!

…と怒ってみても仕方ないので、英語が通じない場合も考え、手帳にバリの言葉で「いくら?」「バトゥブランまで往復」とか「ケチャックが見たい」などと書き、それを手にホテルの外に向かいました。

ところが、昼間あれだけホテルの前に並んでいたタクシーが、夕方には一台も見当たりません。

あちゃー、この時間帯は利用者が多いのかなあ…

するとそこへ、運よくブルーバードタクシーが登場!こちらに気づいて、すぐにやってきました。

さて、交渉開始です。

まず英語で「バトゥブランにケチャックを見に行きたいんだけど、往復チャーターしたらいくら?」「公演の間待っててくれる?」というようなことを聞いてみました。
このとき、値段はこちらからは言いませんでしたが、事前に旦那と200,000ルピア(2000円)で交渉できたら頼もうと決めていたのです。それならホテルでチャーターする場合の半額以下です。

すると、そのおじさんドライバーは英語で「200,000ルピアならいいよ」と。
えっ?いきなりドンピシャ?

今思えば、最初の提示金額が200,000ルピアなら、実際にはもっと値切れたのでしょう。でもその値段でチャーターできるならいいか、と、あっさり交渉(してないけど)成立!
こうして私達は、ブルーバードタクシーで、バトゥブランのケチャックダンス会場へ向かうことになったのです。

上の写真は、会場の駐車場で私達の帰りを待っているブルーバードタクシーです。
タクシーのチャーターなんて、日本じゃあなかなかできないよなあ…。

もちろん万事OKということもなく、途中で英語が通じずに少し困ったこともあったのですが、そのおじさんドライバーは概ね態度も良く、帰りも会場から出てきた私達をちゃんと見つけ、タクシーに招いてくれました。
さらに、帰路はホテルではなくホテル近くの夕食の店へ行き先を変更したのですが、迷いながらもちゃんと連れて行ってくれました。メーターではなくチャーターしたのは正解だったと思います。

まあ、良い人に当たっただけなのかもしれませんが、とりあえずブルーバードタクシーが安心だった、という体験談にはなるでしょう。

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