バリ・16:イブ・オカでバビグリン@ウブド

タマン・アユン寺院を見学した後は、かねてからの念願のウブドへ向かいます。そこで、まずは腹ごしらえをしてからウブド散策に出かけようということで、まだ11時前と大分早めでしたがランチにすることにしました。

スカスカ・バリのガイドさんに「どこか食べたいものや、行きたいお店はありますか?」と聞かれたので、「バビグリンが…」というと、すかさず「ああ、イブ・オカですね」との返事。あ、そうですそうです…(笑)
どうやらイブ・オカは、ウブドでバビグリンと言えばここ、という超有名店のようです。

バビグリンというのは、丸焼きにした豚のお肉や内臓などをごはんに乗せた、バリの名物料理です。本来はおめでたい時に食べるごちそうなのだそうですが、イブ・オカのようにいつでも食べられるお店(ワルン)もあります。

旦那が二日目にサヌールで行きたかった本命の店も、バビグリンの有名店だったのですが、そこに行けなかったので、ウブドで食べようということになったのです。

イブ・オカのバビグリンは、豚のお肉だけでなく色々なものを盛り合わせたナシ・チャンプルで食べられるのも特徴なんだとか。

車を降り、ガイドさんに店まで案内してもらうと、

・・・?

そんな有名店とは思えない簡素な店構えです。

でも、テラス席(というか、道に面して並べられたテーブル席)には既に西洋人が大勢いるところを見ると、日本人だけでなく各国の観光客に人気なのでしょう。

私達は靴を脱いで、店内の席に入ることにしました。
で、ここでまた???だったのが…

中が、暗い(笑)

なんで??
日本人なら、営業していないのかと思うような状態です。でも中には結構たくさん人がいるんです!

バリの人は昼間は電気をつけないのかな、等と思っていたら、しばらく後に突然電気がつきました。行ったときはまだ営業時間前だったのかなあ…

まあ細かいことはともかく、まずはバビグリンです!

ガイドさんがしきりに「辛いものは大丈夫ですか、辛いですよ」と心配するのをよそに、二人ともバビグリンを注文。
しばらくして、カゴに敷かれた紙の上に盛られたバビグリンがやってきました!

ご飯の上にお肉やおかず。私が好きな香港のぶっかけご飯と似た雰囲気です。もちろん、味はもっとアジアチックでスパイシーです。

うーん、この豚の皮のパリパリ具合がたまりません!

そのほかにも野菜や色々なお肉や何かわからんものがワンサカ乗っていますが、私はどれもおいしくいただきました。ただ、ココナツの味が苦手な旦那はちょっと…だったようです。

そうそう、ガイドさんが「辛いですよ」としきりに心配していましたが、それは全然問題ありませんでした…というかむしろ「どこが?」という感じ。
食後に車に戻ってその話をすると、ガイドさんは首をかしげ「観光客向けにしているのかも」と言っていました。実際のところはどうなんでしょうね?

こうして私は満足、旦那はちょっと不満のまま(笑)食べ終わり、そろそろ店を出ようというころ、店の外が突然ざわざわとしだしました。
何かと思いきや、別の場所で焼かれた豚の丸焼きが、イブ・オカに運ばれてきたところだったのです。

豚の丸焼きが男たちに運ばれ、道をやってくる様は、日本では見られない光景です。

姿焼の豚を見て仰天しちゃう日本人もいるだろうなあ。

でも、こういう姿を見ることは、ある意味大事かもしれません。料理になった状態や切り見になった食材しか見なければ、「人間は他の生き物の命をいただき、生きながらえている」という実感が持てませんからね。

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