香港2日目。ちょっと涼しい…というか、香港にしてはかなり寒い朝。
こんな日に、私と旦那は「半屋外飲茶」(?)をするため、郊外の川龍村へ向かいました。
川龍村は新界の山間にある村で、MTR(地下鉄)の荃灣線で終点の荃灣まで行き、そこからさらに車で20分ほど。尖沙咀から1時間ほどの小旅行です。
なぜそんなところに行くのかというと、そこに地元で人気の飲茶屋さんがあるから。それも香港の街中とは違い、お茶を入れるのも点心を選んで持ってくるのも各自、という「セルフ飲茶屋(?)」なのです。
はじめはガイドブックのはみ出し情報的なコーナーで知ったのですが、まだ街中にも興味が尽きなかった私は、当初はあまり関心がありませんでした。でも香港に渡航を重ねるに従って、こういう一風変わったところにも行ってみたくなるんですよね…
というわけで、ためしに一度行ってみたら、のほほんとした空気がなんだか面白くて。
特に旦那はすっかり気に入り、今回の旅行でとりわけ楽しみにしていたのが、この「田舎の飲茶」でした。
荃灣からはミニバスで向かいますが、普段は乗らないミニバスで行くというのがまた、ローカルっぽくて楽しい(笑)
駅に近いバス停から出発し、ビルが立ち並ぶ街中を通すぎると、景色はいつのまにか山の中へ。急勾配でぐにゃぐにゃの山道を結構なスピードで進むミニバスは、なかなかスリリングです。
で、終点の川龍村はこんなのどかな場所。ついさっきまでビルが林立する繁華街にいたとは思えません。
川龍村までのルートや、飲茶屋さんでのルールは香港ナビに詳しく出ていますので、そちらをどうぞ!
さて、このあたりには2軒の飲茶楼がありますが、ネットの口コミでよく出てくるのは、バス停から坂を下った「端記茶楼」のほう(バス停から遠いほう)。ミニバスの運転手さんのお勧めも、どうやらこちらのようです。
このお店は、鳥好きのおじ様たちが、自慢の鳥を披露しに、鳥籠を手に集まる場所でもあります。二階席はそのような方々が集っているので、私達は一階の外に面した席で。
席をとったら、自分でお茶の準備と点心を取りに、それぞれのコーナーへ向かいます。
大きな急須に自分で選んだ茶葉を入れたり、たくさん並んだ蒸篭を自分で選んでとってくるのは、他の場所では味わえない楽しさ。
駐車場に面しているのですがすがしい景色とは行きませんが、外で食べるというのもちょっと気分が違います。
味は…まあまあかな?繊細さはありませんが、でも楽しい分、気分的な満足度は3割増しです!
このカスタード饅↓のボコボコ感が、このお店のいろいろなテイストを物語っているような(笑)
他に今回は湯葉巻きと、スペアリブの豆豉蒸しというベーシックな点心をチョイス。どちらもそこそこおいしかったです。
で、飲茶というといつもとんでもない量を平らげる私達が、今回は3点で我慢し、前から興味があった川龍村のもう一軒の飲茶楼(バス停に近いほう)にも行ってみたのです。
が!
そちらのお店は、端記茶楼よりも値段が高く、味も…。む~。
あまり話題に上らないのには、ちゃんと理由があるんですね。納得。
なお、端記茶楼は早朝から始まり、午後2時ころには点心がなくなってしまいます。十分楽しみたい人は、昼と言わず、がんばって朝早めに行ってみてくださいね!