香港・13:星野博美さんを追って・深水埗2

上の写真は深水埗界隈のお店のショーウィンドウ。チャイニーズニューイヤーに向けた正月飾りなのでしょう。
それにしても真っ赤で金ピカでスゴイ… 中華圏の人は赤と金色が好きですね。

そういえば、一昔前の香港のジュエリーショップはこんな感じでした。プラチナなんて全然なくて、飾られているのは24金のジュエリーばかりで。今は日本とあまり変わらなくなりましたが、こういう配色がちょっと懐かしい。

さて、前回の続き。

物色を終えた旦那が店から出てきました。いよいよ星野さんが暮らした唐楼(香港によくある古いアパート)にと思ったのですが…
「ちょっとどこかで、用を足したいんだよね」

えっ!

言われてみれば、朝からずっとお手洗いに行っていない。
でも、香港で困るのが、このトイレ問題なんですよね…何が困るかは、まあ、察してください(涙)

今はずいぶん良くなったのだと思いますが、香港で街中の公衆トイレに入る勇気はないし、かといって付近にはめぼしいホテル(ホテルのトイレはきれい)もなさそう。
となると、このあたりで大きめのショッピングセンターかなにかを探さねば…。

ということで、鴨寮街を離れ、深水埗界隈をウロウロ。(冒頭の写真はその時に見かけたお店です)

そんなときにふと目に入ったのが…

香港のチェーン店「大家食」(「大家楽」とは違うようです)の看板の上に、なぜか取り残されている茶餐廳の看板。

新金豪茶餐廳

そう、「転がる香港に苔は生えない」を読まれた方はピンとくるでしょう、星野さんが淡い恋心を抱いた美少年の勤める茶餐廳(チャーチャンティン・香港式大衆食堂)です。今はもうお店はありませんが、なぜか看板だけ残っています。

へえ~っ、星野さんは、毎日のようにここに通ったんだ…。

まさか、星野さんやファンのために残しているわけではないでしょうけれど、看板だけでもなんだか嬉しい。でも、どんなお店だったのか、見てみたかった気もします。おそらくは、本当によくある茶餐廳だったのでしょうけれど。

偶然にも美少年の店を見つけ、その勢いで(?)マクドナルドを発見!やったー!こういうときに外資系のファーストフード店を見つけると、本当にホッとします(笑)

とはいえ、さすがにタダでトイレだけは借りられない。おなかは全然減っていないので飲み物だけ、と思ったところ、香港でもマックカフェが始まっていました。それも、通常のマックとは別に、ちょっと高級感のあるカウンターが用意されているのです。

せっかくなので、カフェラテでも飲んで行こうかな…。
えっ、カフェラテ、17元?
日本円にすると200円以上。日本では190円ですから、日本より高い!
香港と日本の一人当たりの所得を比較すると、香港は日本の8~9割程度だそうですが、庶民の飲食店に関して言えば、香港の価格は日本よりもかなり割安です。そう考えるとせいぜい12元がいいところですが、17元。

そういえば、なぜかスターバックスや吉野屋など外資系の飲食店は、香港のほうが日本よりも高いんです。
マクドナルドのハンバーガーは香港価格(ビックマックは日本の半額!)なのですが、マクドナルドとはいえマックカフェに関しては、スタバのような「外資系贅沢品」あつかいなんですね、きっと。
まあそれでも、二人でお手洗いを堂々と借りられるので、これくらいはなんてことのない出費でしょう。

ちなみにカフェラテは、日本と同じでおいしかったです…いや、こちらのほうが紙コップではなく陶器の器で、高級感がありました(笑)

ということで、またまた次回に続く!

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