香港・16:九記牛腩(牛バラ麺)

深水埗で星野博美さんの唐楼を確かめ、とりあえず今回の旅行の(私の)目的は果たしました。
後はもう、観光客モードで遊ぶぞ~食べるぞ~!

ということで、MTRで一気に香港島へ。上環の駅を降りて一目散に目指したのは、本日のランチと決めていた「九記牛腩」です!

今でこそガイドブックでおなじみのお店ですが、私が初めてこのお店に来た十数年前は、まだ日本人観光客にはあまり知られていなかったのではないかと思います。

なぜそんなお店に入ったのかというと、その時のツアーガイドさんのお勧めで。そのガイドさんがちょっと変わった人で、私が「香港のラーメンが食べたいので、いいお店を教えてほしい」と聞いたところ、わざわざ私達をお店に連れて行ってくれたのです。で、ガイドさんも一緒に自腹で食べたんですよ(笑)

その時案内されたのは、裏通りを通って、階段を登った先にある、小さなお店。
彼曰く、「日本人に合うかどうかはわからないけれど、地元の人には絶大な人気を誇るお店」とのこと。まだ2度目か3度目の香港で、あまりにローカルな雰囲気と、私達をしげしげと見る他のお客の視線にちょっとビビりつつ着席。言われるがまま、ガイドさんが注文してくれた謎の麺を食べました。
それがもう、メチャクチャおいしくて!!
うまみが凝縮されたスープと、歯ごたえのあるかたい麺。日本とは全く違う香港麺のおいしさに目覚めたのは、このお店がきっかけでした。

ということで、香港滞在中に一度は行きたいお店の一つ。日本でも香港風のワンタン麺は食べられますが、ここの牛バラ麺は食べられませんからね~

お店はこんな感じ。↑ローカル度の高い小さいお店です。
とはいえ今では観光客も多く、日本人と分かれば日本語のメニューを出してくれるので、言葉がわからなくても心配いりません。ただし人気店ゆえ、当たり前のように他のお客さんと相席になりますので、そういうのが苦手な人やお子さん連れはちょっと難しいかな?

で、ここで注意していただきたいのは麺の種類。
牛バラ麺は「牛腩麺」と言いますが、麺は3種類、柔らかい卵麺の「伊麺」(冒頭の写真がそう)と、フォーの様なつるつるしたお米の麺「河粉」、そして平たくて硬い「粗麺」があるのです。

日本人に人気なのは伊麺か河粉のようなのですが、私が好きなのは断然「粗麺」。刷り込みなのかもしれませんが、この麺の硬さとスープのうまみが、「ああ、香港に来たなあ」と実感させてくれるのです(笑)

あ、私の本当に個人的な嗜好なので、万人受けするかどうかはわかりませんよ!

その昔私を連れて行ってくれた現地ガイドさんも、「日本の人にはどうかわからないけど」と、おっかなびっくりな感じで勧めてくれましたし、実際硬すぎると感じる人もいるだろうなあ。

誰かと一緒に行くのなら、それぞれ違う麺で注文して食べ比べるのもいいかもしれません。また、ここも麥文記と同様一杯が小さめなので、一人で2種類、カレー味も食べる人も多いみたいですよ。(このカレー麺も人気らいしです。でも私は普通の牛バラ麺のほうが好き)

いずれにしても、B級グルメ好きなら一度はおためしあれ!

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