長洲島の町歩きはひとまず置いといて、今回の目的はこの島の散策(と、その後の海鮮ランチ!)。
島の南側の山中には、19世紀に活躍した海賊「張保仔」が宝を隠したという洞窟、その名も「張保仔洞」があるのです。その洞窟までは埠頭から歩いて45分程度とか。ランチまでの腹ごなしにはちょうどよさそう。
ということで、「洞窟がある」ということ以外よくわからないまま、とりあえずそちらに向かいました。
といってもですね、実はそこまでの道もよく知らないんです(笑)。
あちこちに標識があるので、それを頼りにひたすら南へ向かいます。
途中、謎のドラゴンボート↓にであったり…(この島の名物でもある奇祭「長洲饅頭祭」にでも使われるのでしょうか。ひょうきんすぎる…)
謎の水没船を見かけたり…↓
どこかガウディーチックな謎のベンチ↓の横を通り過ぎ…(この島、あちこちにベンチがあるんですよ!)
道はいつのまにかジャングルめいた坂道に。それでもとにかく標識を頼りにテクテク歩きます。
ちなみに、結構な山道です。旦那がちょくちょくベンチで休憩してました(笑)。だからベンチが多いのかなあ。
途中ではこんな絶景↓が見えたり。海に張り出した岩盤の上に、遊歩道が通っているようです。
そして、ついに道は行き止まりに。
…って、行き止まり!?洞窟はどうした、洞窟は…
んん?つきあたりの岩をよーく見ると
「↓洞」って書いてある。
矢印の下は…
近くに行って覗いてみると、洞窟の入り口と言うより、メチャクチャ狭い岩と岩の隙間。しかも、穴の様に下向きに開いている…
うえええっ、これが洞窟の入り口なの?
おそるおそる下の様子をうかがうと、その狭い岩の隙間から、確かに人の声が聞こえます。
とはいっても(あまりにビックリして写真を撮るのを忘れてしまいましたが)、人が一人やっと通れるかどうかの岩の隙間。本当に探検になっちゃうような穴なんです。
これは…マズイ。
何がマズイって、旦那は閉所恐怖症の気が…。
そうじゃなくても体が大きいのに、こんな狭い岩の隙間に入ったら発狂しそう。
入口を覗きこんで完全に固まっている旦那に、「これはやめよう、危なすぎるよ」と声をかけて、勇気ある撤退!(というか、多分入れなかったと思います。ホントに)
とそこに、香港人と思しき若いカップルがやってきました。
私達が入り口で固まっているのを見て何を思ったか、そのカワイイ女の子は、私達をふさぐように、どんどん中に入ってきます。(岩場で足場が悪く、二人がすれ違うことができないのです)
げげっ、このまま入れと言うのか!
するとそれを見ていた男の子の方が、広東語で彼女に何か言っています。おそらく「この人たちは外に出るんだから、道を開けて」とか、そんなところでしょう。すると女の子はハッとして、岩の上によけて出口を開けてくれました。ふう、危ない危ない…。
で、そのときに意外なことが。
その若い男の子は、外に出ようとした私に、サッと手を差し伸べてくれたのです。
ええ~っ、さすが香港の男の子、若くても紳士…。(香港はレディーファーストが徹底していて、もはや女尊男卑の域だとかなんとか)
私がいたのは手を差し伸べられなければ出られないような場所でもなかったのですが、彼女の前で、赤の他人の(しかも広東語が通じない)女性にサッと手を差し伸べるなんて、いろいろ身についているんですねえ。
後で旦那に話したら、「それくらい、普通するでしょ!俺だってするよ!」なんて言っていましたけどね!
というわけで、お宝は探せませんでしたが(それどころか洞窟の中に入ってもいないし)、なんだかちょっと興味深い洞窟までの探検でした。
でも、このままじゃ終われな~い!
ということで、探検ごっこは次回に続く!