香港・38:魚皮餃(ゆうべいがう)って何?徳昌魚蛋粉

先に書いたとおり、私達は今回初めて北角を訪れましたが、きっかけは「香港女子的裏グルメ」 というガイドブックです。

同じ街に何度も足を運んでいると、行ったことのない場所やお店にも行ってみたくなるものです。
そこで今回参考にしたのが、このガイドブック。というのも、「女子的」と書いてある割にはかなりディープと言いますか、実際に住んでいたからこそわかる情報がちりばめられているのです。このガイドブックはお勧め!

(著者の方は、情報サイト「香港ナビ」のライターさんだったようですよ!写真を拝見したらきれいな方でした~)

この方は北角界隈に住んでいたのか、ガイドブックにはこの周辺のお店が多く掲載されています。それで私達も、これまでの行動範囲にはない北角方面に来ることになったのですが、中でも著者が一番通ったというのが天后の徳昌魚蛋粉。特に魚皮餃がお気に入りだったとか。

・・・

で、魚皮餃って何?(笑)

私達は、魚皮餃自体が初めて。香港に何度も来ていると言いつつ、未だに食べたことがないものだらけです(だからまた来るんですけどね)。

香港女子的裏グルメの説明によると
魚のすり身を、これまた魚のすり身を練り込んだ生地で包んだ、中も外もプリプリの練り物。中も外も材料は魚のすり身なのに、プリプリ加減が微妙に違うので、ダブルの食感が楽しめるんです!
とのこと。
旦那は魚が好きだし、私も食べたことがないものを食べてみたい。それに著者のイチオシということであれば、最後の夜にふさわしい…かも?(笑)

ということで、北角から天后まで二駅分、初めての道をテクテク歩きました。

や、実はこのお店にたどり着くまでが大変で。
ガイドブックにはちゃんと地図が付いているのですが、私が地図を手帳に張り付けたとき、お店の番号を間違って控えたおかげで、お店が見つからなくてねえ…。(ガイドブックは持たずに手帳だけ見ていたので、間違いに気がつかなかったのです)

道端にいるオジサンに地図を手に尋ねると、途中で「日本人か、ムリムリ」という感じに匙を投げられてしまったり(ブルーカラーのおじさん世代は英語を話さない人が多く、面倒がられてしまったのです)、若いお兄さんには「俺は英語はあまり出来ないんだ、でも方角はこっち」なんて感じのアバウトな説明をしてもらいつつ、なんとかお店を発見!


お店が見つかった時には、旦那と手を取り合って喜びあいました…

で、普通のガイドブックにはなさそうなお店のたたずまいにちょっと驚いたり(笑)。いえ、そういうお店が良いんですけどね。

入ってみると、本当に普通の香港風食堂です。まだ早い時間なせいか、お客さんはポツポツ。でもお店の人は、言葉のわからない私達にも全く困った様子もなく、どことなく日本人に慣れている様子です。このガイドブックを見て訪れる人も多いのかも?

メニューもこういうお店には珍しく写真付きなので、広東語がわからなくても大丈夫でしょう。

さて、私達が頼んだのは、魚皮餃をのせた麺、魚皮餃河粉と、メニューではちょうど魚皮餃河粉の下にあった季節の野菜です。


これは芥蘭だと思いますが、香港ではこういう野菜にオイスターソースをかけたものがよく出されます。特に旦那はこの野菜が大好きで、麺類などを食べる時には、よくこうして一皿頼みます。

そしてこちらが、お目当ての魚皮餃河粉。


魚皮餃を食べてみると、日本の魚のすり身はちがった、ニクニクプリプリしたすり身を柔らかい皮がつつんでいて、なんともいえない滋味深い味わいです。スープがこれまたジンワリとおいしく、著者が「地味なんだけど特別な味」というのがわかる気がします。

あ、でも、お魚の匂いが強いので、おでんの匂いが苦手な人はちょっと厳しいかな?旦那は「最初は匂いでちょっとまいったけど、食べたらおいしかった」と言っておりました。(魚が好きなくせに、おでんのような匂いはダメなんですよね。不思議)

本当はここに、魚の皮を揚げたトッピング「炸魚皮」も頼みたいところですが、他のテーブルのお客さんが食べていた炸魚皮のグロさに旦那が引いてしまい、今回はあきらめることに。
(そもそも旦那はお粥に油条をトッピングするのも好きではないので、どっちにしてもダメだったかな?)
でも、ここにパリパリの魚の皮を浸して食べたらおいしかっただろうなあ…。

明日帰国という日のディナー(?)にしては地味ですが、初めての街でおいしいお菓子を食べて、おみやげも買って、散々探し回ったお店でおいしい麺も食べられて、なんだかホッコリした気持ちになれました。

★香港2010年旅行記 目次

“香港・38:魚皮餃(ゆうべいがう)って何?徳昌魚蛋粉” への2件の返信

  1. ★Marcさん、

    初めまして、香港にお住まいなんですね!

    炸魚皮、やっぱり食べてみるべきですよねえ!
    私は食べる気満々だったのですが、旦那がデリケートで…
    実は鶏の足が食べられるようになるのにも時間がかかったんです(笑)
    おいしいのになあ。(←そういうところに鈍感な私)

    でも、本人も後で食べてみればよかったと若干後悔していたようですから、
    次回はぜひ食べてみます!

  2. 仕事の関係で香港在住です。炸魚皮食べなかったのはもったいないですね。会社の香港人達はスープに確かに浸して食べてますが、個人的にはバリバリそのまま食べるのが大好きです。ビールと合いそうな気も。麺、油菜、魚皮はローカルスタッフとの昼飯の基本ですね。

コメントは受け付けていません。