香港・41:結構おいしい菠蘿包(パイナップルパン)

青空市場を散策中、たまたま見かけたパン屋さんで菠蘿包(パイナップルパン)を買ってみました。今回の旅行では唯一のパイナップルパンです。

このパンは香港のパン屋さんや茶餐廳でよく見かける菓子パンの定番で、日本のメロンパンをもっと素朴に、もっとやさしくしたような感じです。

もともと私は、おいしいものがたくさんある香港で、わざわざパンを食べようなどとは全く思わなかったのですが、ある時突然気が変わったのは「香港無印美食」という本を読んだから。
この本の著者は香港で働く日本人男性ですが、香港人を対象にした「最も香港らしいもの」のアンケートで堂々一位に輝いたという茶餐廳について、非常に詳しく、またわかりやすくガイドしているのです。この本も香港好きにはおススメ!(香港に初めて行くという人には、うーん、ちょっとどうかな…笑)

で、その中に菠蘿包も出ていたというわけ。

茶餐廳に関して言えば、残念ながら私はこれと思うところにあたったことがないのですが、本に触発(?)されて初めて食べた美都餐室(有名なレトロ茶餐廳)の菠蘿包は、生地はホンワリと柔らかく、でも上の部分はサクサクで、思いのほかおいしかった。それですっかり気に入ってしまったのです。

ただ、香港の人たちがよく朝食にするというだけあって、一つがそれなりに大きく、エッグタルトのようにちょこちょことつまみ食いというわけにはいきません。また、お店によってあたりはずれも大きい。
どうせ食べるなら確実においしいお店のものが食べたいのですが…、
でも今回はこれまで一度も食べるチャンスがなかったのです。これを逃したら、食べずに帰国することになてしまう…

ということで、お粥を食べたばかりなのに、つい買ってしまいました(笑)

買ったお店は本当に庶民的なパン屋さんでしたが、けっこうお客さんが来ています。しかも値段が安い。若い人や観光客が多い地域に比べると、3分の2程度ではないかと思います。

とはいえ、以前香港の郊外の町でパンを買ったら、安い代わりにどれも・・・だったことがあるので、さほど期待はしていませんでした。
ところが今回は、ものすごくとはいわないまでも、ちゃんとしたおいしいパイナップルパンです。おお、ラッキー!(笑)

日本のメロンパンの方が高級感があるし、上の部分も厚くておいしいはずなんですが、なぜか私はメロンパンより素朴なパイナップルパンの方が好きなんですよねえ…ないものねだりなのでしょうか??

★香港2010年旅行記 目次