前回の続きです。
間違えて乗ったトラムがハッピーバレーの終着駅で停車し、他のトラムたちと一緒に動かなくなってしまいました。
『でもこのルートは、一方向に周回して元に戻るはずだから、いずれ動き出すのでは…』と思っていたのですが。
全然、動きません。
止まったトラムに乗ったまま、ふと前を見ると、

停留場の管理員?っぽいおじさんが、いぶかしげにこちらを見ています。
あれ、やっぱりこれは、このまま乗っていてはいけないっぽいなあ…
状況がわからないまま、とりあえず素知らぬ顔でトラムを降りました(笑)
今思うに、おじさんに聞けばよかったんじゃないかという気がするのですが、きっとバツが悪かったんだろうなあ…。

さて、どうしよう。
南国ムード漂う街路樹と高級マンションっぽいビル群を眺めながら、途方に暮れてしまいました。
ハッピーバレーの隠れ家的レストランなんぞには用はないし、とにかく繁華街方面に戻らなければ。ここから2、30分も歩けば湾仔あたりに行けるかな…
・・・
今になって10年前の写真を見ながら、「ああ、このときの私はきっと、心細かったろうな。その後どうしたんだっけ?」などドキドキしたのですが。
トラムを降りたあと、次に撮っていた写真は、

えっ?

ええっ?
いきなり蛋撻(エッグタルト)なの⁉
そうだ思い出した、トラムの停車場からすぐにこのお店が見えたので、真っ先に寄ったんだ…

どうやら、それほど心細くはなかった、みたいですね(我ながら呆れつつ)。
このときのエッグタルト、味は印象に残っていないので、可もなく不可もなく…って感じだったのかな。なおこのお店があった場所は、今Google Mapで見ると空き店舗になっていました。
ここから少し歩くと、香港競馬場の入り口です。

このときは、たくさんの車が列をなしていました。ハッピーバレーの競馬場は平日にナイターで使われると聞いていましたが、この日は特別だったのかな。
香港はイギリスの流れを汲んでいることもあり、競馬が盛んだそうです。
そういえば1990年代に香港旅行がブームになった時には、「オシャレをして競馬観戦!」なんていうオプショナルツアーがもてはやされていました。私は結局、一度も体験しなかったなあ。
さて、このあと私はハッピーバレーから元のルートに無事戻れるのでしょうか?またまた次回へ続く。