深水埗でおやつ:香港・32

ギンギラギンの正月飾りのあと、深水埗での写真は唐突にこんなものに変わっていました。

うんっ?
牛乳プリン… ではなく豆花だ。あら、珍しい。

豆花は香港ではおなじみの昔ながらのスイーツで、いってみれば「豆乳プリン」のようなものです…
いや、むしろ「ほのかに甘いシロップがかかった豆腐」といったほうが合っているかな?
初めて食べた時に「ほぼ豆腐だ…」と驚き、その後は特に食指が動かなかったので、私たちにしては珍しいのです。

で、これを食べているシチュエーションがまたスゴイ。

ローカル度満点(笑)。さすが深水埗… ああそうだ、深水埗で人気のお店ということで、わざわざ探して来たんだった!

こちらは公和荳品廠という大豆食品のお店で、豆花の他にも色々扱っているようです。お店はご覧の通り、地元の人で大人気でした。

でも肝心の豆花の味は、全然記憶にないんです…。多分、ここも私たちがイメージする豆花(つまりシロップがかかった豆腐)だったんだろうなあ。

それが物足りなかったのか、はたまた単なる食い意地か(多分後者 笑)、このお店のあとに、さらに他のお店でも買い食いしていました(笑)

これもまた、なかなか雰囲気のあるお店ですね~ ここがどこだったのか調べてみたところ、どうやら坤記糕品というお店のようです。

こちらで買ったのは、まずは… これ、なんだろ?蒸しパンみたいなもの? 

おそらく馬拉糕を期待して買ったのだと思いますが、もっと普通っぽいものだったような。いや、もしかしたらこれが一般的な馬拉糕だったりして?? 私が知っている馬拉糕は蓮香楼の超絶美味いアレなので、基準が高すぎるのかもしれない…

そしてもう一つが、なんだか不思議な白いモノ。

見たこともない乳白色の結晶のようなお菓子。でも食感は柔らかくプニッとしています。さらに、見た目の印象よりもあっさりというか、さほど甘くもなく…。なんともつかみどころのない素朴な味わいです。

これは白糖糕という米粉の蒸しケーキ(?)のようなもので、香港の人にとっては「懐かしのお菓子」なのだそうですよ!

こういう地元ならではのお菓子、香港にはまだまだ山ほどあるんだろうな。10年後の今食べたら、年を取った分、こういうお菓子の味わいがわかるかも?豆花も、すごくおいしく感じたりして…

※これは2011年、今から10年前の旅の記録です