海外で初めての…:香港・4

もうね、ここまでの話と写真でわかっちゃうでしょうけど。この日、海外で初の貴重な経験をいたしました。それは、ホテルに医者を呼ぶこと。…そんな経験、したくなかったよ!

この日の深夜、旦那が高熱を出しまして。
もとから熱を出しやすい人で、38度程度なら平気だったりするのですが(それもおかしいけど)、この日は本格的にマズい状況です。

『わーーー、どうしよう、これは医者を呼ばなければ… でもワタクシのヘタクソ英語が香港のお医者さんに通じるんだろうか、いやそれ以前に、どうやって呼べばいいんだろう、まずはホテルのフロントか、いや、保険会社を通すべきか、』と、一人アタフタとしてしまいました。

結局このとき、どうしたんだったかなあ?保険会社のメディカルヘルプラインに連絡してから、ホテルを通して医者を呼んだのだったかな…とにかくこのとき思ったのは「旅行保険に入っていて良かった」ということと、「ちゃんとしたホテルで良かった」ということでした。

少ししてからやってきた年配のドクターは、白衣+鞄という「ザ・往診」的なスタイル(?)でした。ホントにこうなんだ…こういう経験、海外どころか日本でもしたことないよ…

で、結局。
旦那の高熱の原因は、このときはよくわからなかったんです。

体に出てきた発疹を見て、お医者様は「麻疹(はしか)ですね」と言うのですが、旦那は熱が出ると必ず発疹が出る体質なのです。「はしかは違うよ、発疹は熱が出ると毎回出るよ、はしかの予防接種もしているよ」とヘタクソ英語(苦笑)で必死に説明しましたが、通じたのかどうか?抗生物質と妙にカラフルな薬をあれこれ出され、「とにかく薬を飲んで、しばらく安静に」みたいな感じで診察は終了、お医者様は帰っていきました。

写真は、旦那が薬を飲んで眠ったあと、一人呆然としつつ撮ったものです。こんな経験めったにないよなあ、と思いつつ。

なお帰国後、謎の咳が出始めた旦那は再度病院にかかり、「汚染大気によるアレルギー性喘息だろう」と診断されました。この頃香港は、中国大陸からくるエアロゾルによる大気汚染が重大な社会問題になっていたんです。

これ以降旦那は、喘息&化学物質過敏症気味になり。
「旦那が治るまで、香港には行けないなあ…」というのが、私たちが香港から遠ざかる要因の一つになってしまったのでした。

※これは2011年、10年前の旅の記録です