春節前の深水埗:香港・31

星野博美さんの唐楼のあと、写真には、何かやけにシブいお店の様子が残されていました。

えっ… なんだ?どこだ?ここ… 床のPタイルや蛍光灯の雰囲気が、まるでバリ島のワルンみたいな…

あっ!ここ、蛇スープの店だ!店内にデカく蛇王業って書いてある!

香港では冬に滋養強壮のため、蛇のスープをよく食べるのだそうで、私たちも以前蛇料理を食べたことがありました。でもそのときに入ったのは、普通のレストランっぽいお店だったのです。

この日は深水埗の人気店を事前に調べて訪れたのですが…
何と言いますか、あまりにディープな雰囲気に恐れをなし(笑)、結局入れずじまいでした。(ここのコメントにも書いてあった 笑) 香港好きを自称していますが、私もまだまだ香港初心者だわ…

このシブい店の次には、さらにシブい写真が。

ちょ… これ、いつの時代なの。古めかしい看板や剥がれ落ちた壁が醸し出す雰囲気は、2011年とは思えない

と思ったら。次からの写真は、

ドギャーンと、極彩色の、赤や黄色の洪水が!うわ、春節(チャイニーズニューイヤー)のお飾りだ。相変わらずの品のなさ…じゃなくて賑やかさ、です。

この周辺はお飾りを取り扱うエリアのようで、あちこちでド派手お飾りがギラギラしていました。

この手の正月飾り、年配の人だけでなく若い人も、あれこれ真剣に選んでいます。若い人ならもうちょっとシックなものを好むのでは?と思いきや、このド派手なには、年末に現れる「年獣」という怪物を寄せ付けないための魔よけの意味があるのだとか。

なるほど。無駄に派手なわけではなく、こうした色にもちゃんと由来があるんですね。

にしても、やはり日本人にとっては難易度の高いお飾りだわ…(それに日本では、「年神様」を迎えるためにお飾りをするんですよね。お飾りの意味が逆なのも面白い)

あ、でも、こういうお飾り↓であれば、一つくらい家に飾っても良いかな?(これは2010年の写真です)

こうしたお飾りのテイストも、今はだいぶ変わっているかもしれませんね。

それにしても深水埗は、シブかったりド派手だったり秋葉原だったり、色々と面白いエリアです。まだ続きますよ!

※これは2011年、今から10年前の旅の記録です