ホテルのハウスキーパーさん:香港・14

今回はおまけというかなんというか。

壇島珈啡餅店のあとは、中環から旺角まで地下鉄で移動し、旦那の様子を見にホテルに戻りました。(ホテルは旺角駅と直結なので、時間距離が短い!)

すると、ハウスキーパーさんがちょうど部屋にやってきたところでした。

旦那はまだ半分寝ぼけた感じでイスに座っていました。

今朝出かけるとき、旦那がゆっくり寝られるように「Do not disturb(起こさないで)」カードをドアノブにかけておいたのですが、夕方になって、ハウスキーパーさんが「寝具を取り替えたい」とやってきたそうで。
いつまでたってもDo not disturbだったので、待ちきれなかったのかな。
今はどうかわかりませんが(※2)、香港のホテルのハウスキーパーさんはお客さんから受け取るチップが大事な収入源なので、一部屋でも多く仕事をしたいんでしょうね。

それにしても、ちょっと不思議なシチュエーション。他の部屋で作業をしている様子をドアの隙間越しに見かけることはありますが、自分たちがいるときにベッドメイクをする様子を見る機会はなかなかありません。
せっかくなので(?)、その様子を写真に撮らせてもらいました。といってもサッサと作業を進めていくので、撮る時間はたいしてなかったんですけど(笑)

ハウスキーパーさんは、香港に多いフィリピン系の方のようでした。
日曜日に中環や公園などにいくと、大勢の女性が集まってワイワイ騒いでいるのを見かけることがありますが、彼女らはフィリピンから香港に働きに来ているお手伝いさんです。お休みになる日曜日に、同郷の皆で集まるのだとか。でも、ホテルで働いている人の場合は日曜休みとは限らないだろうし、どうなのかな…。

などと考えているうちに、

最後に枕をきれいに整えて、

はい、出来上がり―!最初の写真からここまで、たったの6分でした。早い!

それと、今回改めて写真を見直して思い出したのが、毛布です。

もともとこのホテルは、白い布団カバー兼ベッドカバーが一番上になるデュベスタイルでした。でもこのときベッドメイクをしてもらった後は、上にオレンジ色の布が掛けられています。これ、カバーのようにも見えますが、毛布なんです。

このとき、毛布を使うかどうか、ハウスキーパーさんに聞かれたんです。おそらく旦那の体調を気遣ってくれたのでしょう。というのも、いつまでもDo not disturbだっただけでなく、旦那の枕元のテーブルに薬やら体温計やらがとっ散らかっていたんです!

いつもホテルの部屋がきれいなのは、こうした人たちのおかげです。ありがとう!
ということで、チップをはずみました。写真も撮らせてもらったし!

※ これは2011年、今から10年前の旅行記です

※2 私が初めて香港にきたころは、レストランなどの会計にサービス料は含まれず、店を出るときに別途テーブルに置いていく欧米式のチップの習慣がありました。ところがその後中国からの旅行客が増えると、チップを払ってもらえないトラブルが続出し、結局香港でも会計にサービス料を上乗せするようになったのです。いつ頃からかな?
それでもホテルのハウスキーピングにはチップを置いていましたが、今ではさらに状況が変わっているかもしれませんね。