鴨寮街再び(その2):香港・30

あ~、前回からまたまたずいぶん時間が開いてしまいました。まあ、時間が開くも何も、そもそも10年以上前の話をしているわけですから、1か月たったとしてもたいした差ではないのですが。ともかく!前回の続きです。

「香港の秋葉原」とも呼ばれる鴨寮街、楽しく怪しくゴッチャゴチャな通りなわけですが、前も書いた通り、わかる人ならそれなりに掘り出し物が得られる街でもあるようです。

で、旦那は再び、露店の裏に並ぶちゃんとした(?)店舗を物色。↑このマスプロの看板を見ると「ああ、鴨寮街だなあ」って思ってしまう。日本のメーカーだけど(笑)

で、私は私で、 鴨寮街 に行くならばやはりもう一度見たい場所が。

そう、星野博美さんが住んでいた唐楼です!

2010年のブログでは、場所がはっきりわからないようにあえてぼかして書きましたが、もうずいぶん経ったから良いよね?

ここ ↑ この縁がピンクのビルが、星野さんが住んだ唐楼です。

2010年に来たときには

窓から落として、露店の電線に絡まってしまったというTシャツはもう見当たりませんし、露店から延々と流れる「ホテル・カリフォルニア」の曲も、今はもう響いていませんでした。

香港・14:星野博美さんを追って・深水埗3

と書きましたが、

いやいや、いろいろな洗濯物があちこちに引っかかっていますわよ(苦笑) もちろん星野さんの洗濯物ではありませんが、こういうのが香港の日常なんだなあ、と。

電光掲示板越しにみる 唐楼の眺めは、それまで私が好きだった香港とはまた違う、「星野さんのいた香港」の情景です。そしてこの様子も、今(2021年)ではだいぶ変わっているかもしれません。最近の様子をネットで見たところ、赤いガーランドフラッグが、街を覆うように飾り付けられていました。一時的なものなのか、恒久的なものなのかは不明ですが。

今香港のことを考えると、楽しかった思い出とやるせなさが入り混じり、何とも言えない気持ちになります。

時間とともに変わっていくのは東京も同じです。でも、そこに住む人の思いを反映した姿に変わってほしい。切にそう思います。

※これは2011年、今から10年前の旅の記録です