一人で街歩き①:香港・6

まだまだ体調の悪い旦那に朝ごはんのお粥を買ってきたあと。

次の写真にはこんなものが写っていました。

えっ。…オクトパスカードのチャージャー?

香港の地下鉄の駅構内には、香港版Suica、オクトパスカードのチャージャーが並んでいるので、利用する前にまずはチャージをしておくのですが…

そうだ、私は一人で外に出かけることになったんだ。

この日私は、旦那と一緒に自分もホテルで過ごそうと思っていました。ところが旦那に
「君がいると気になって眠れないから、ここにいないで、どこかに行ってきてくれないかな
と言われてしまったのです!

一人で、一日、外にいろ、と⁉

取りようによっては旦那が私に気を使ったようにも受け取れますが、この場合はシンプルに「一人で静かに寝かせてほしい」という意味です(苦笑 旦那の性格上)。

さあ、どうしたものか。

もともとの計画では、これまで行ったことのない離島に行くつもりだったのですが、今日一人で出かけるなら、旦那に何かあった時にすぐに戻ってこれる近場限定です。

とはいえ近場で、食べること以外に「一人で」「ここに行きたい!」という場所は、あまり思いつかない…

・・・

そうか、香港では食べてばっかりだったなあ。この機会に、散歩がてら街の様子を撮っておこうかなあ

ということで、大雑把に目的地を決め、一人で街歩きしてみることにしたのです。

とはいっても、香港の一人歩きは、ちょっと勇気?がいりました。
地元の人は一人で行動する人が少ないですし(いわゆる「ぼっち」を極度に嫌がるようです)、一眼レフのカメラを構えるしぐさも人目に付きます。体のデカい旦那が一緒のときは気にしませんでしたが、女性一人の観光客は、当然スリなどにも狙われやすいわけで。(私自身、香港ではなくマカオでしたが、たすき掛けにしたバッグを引っ張られたことがあります)

その心細さのせいなのか、最初のうちはあまり写真がありません… 

「香港っぽいな」と思ったものを撮ってはいるようですが、なんとなく写真が「遠慮がち」な感じ…(笑)

それにしても、いったいどこに行ったんだったかな?と思って写真を見ていくと、

あっ!蓮香楼!私の愛するオヤジ飲茶のお店です!このときは中には入りませんでしたが、前回(2010年の旅行記)外観の写真がなかったので、通りすがりに撮ったようです。
ということは、ここは上環と中環の間あたりです。

この蓮香楼の写真を機に、なぜか急に写真が増え始めました。何となく安心したのかな(笑)

階段状の路地に設けられた、オープンエア(笑)のお店とか、

自動車と地元民と観光客と手押し車、頭上には看板…の、ごっちゃごちゃな街の様子とか、

狭い路地に突如現れる露店?と、その向こうに高層ビルが見える様子とか、

これはお祭りの露店ではなく、日常の光景ですからね。こういう感じ、香港っぽいなあ、と思うのです。

ちなみにこれらの場所を今Google Mapで見たところ、道の上を覆うような看板類はなくなり、露店が連なる路地には陸橋?のようなものが立ち、すっかり様変わりしていました。この光景は、もうないんですね。

また別の路地では野菜や果物がたくさん並べられていました。
この「青空市」のような雰囲気、妙に惹かれるんですよね。果物がおいしそうに見える。

そんな感じで、いつの間にか心細さを忘れ、グイグイ撮りまくっていました(笑)

しまいには、お店の人に「撮っちゃダメ!」のジェスチャーをされるっていう… スミマセン。
(特に値段がついているものを撮ると嫌がられますのでご注意を)(← 人に言うな)

で、最初の目的地はどこだったのか?次回に続きます。

※これは2011年、今から10年前の旅の記録です