一人で街歩き⑭パークレーンショッパーズと北角鶏蛋仔:香港・26

九龍公園を後にして次にやってきたのは、公園の東側に隣接するショッピングエリア「パークレーンショッパーズ」です。
なおフルネーム(?)は「Park Lane Shopper’s Boulevard」、現地の言葉では「柏麗購物大道」。日本語ではなぜか「大通り」の部分が省略されているようです。長いからかなあ。

パークレーン・ショッパーズは、ネイザンロードを尖沙咀から佐敦方向へ北上していく途中でふいに現れます。ネオンビカビカ(かつては)の「The・香港」的ムードから一転して落ち着いた感じになるので、香港に来始めたばかりの頃は、このあたりに来るとホッとしたものです。(海防道でもそんなことを書いてたな)

上からなにやら無数にぶら下がっているのは、夜のライトアップ(クリスマス~チャイニーズニューイヤー)のための電飾です。

昼間も広々としていい感じですが、夜はこうしたイルミネーションがきれいで、ロマンチックな(?)雰囲気になります。

そんな場所だからなのか何なのか、昼間からカップルがやたらとくっついていました…。

ゴミ箱の横で何をイチャついているんだ…(赤面)(と言いながら撮っている)

あ、わざわざこの通りを歩いたのは、カップルを盗撮するためじゃありませんよ!目的は、この通りの先にあるこの店!↓

前回2010年にも紹介した、北角鶏蛋仔の佐敦店!
前回ははるばる北角まで行きましたが、この近くにも支店ができて、あの絶品鶏蛋仔(ガイダンジャイ)が気軽に食べられるようになったんです~!

お店は地元民(と観光客?)でごった返していましたが、ワタクシも当然並びます!さっきエッグタルトを食べたばかりだけど!

ということで、鶏蛋仔ゲット!あー、写真からも、あのほのかに甘く香ばしい香りが漂ってきそう…
このお菓子、「昔懐かしい」という言葉では括れない、素朴だけど奥深い味わいなんです(注:私の主観です 笑)。中でもここ、北角鶏蛋仔は格別!
ちなみに初めてこのお店で食べた2010年の感想は、

食べてみてビックリ、本当に、これまで食べたものとは別物

表面はカリッとしていますが、中はもっちりフワフワ。この食感の妙はこれまで味わったことがありません。これは上半分が空洞、下半分に生地が詰まっているため、とのことですが、先に他で食べたものもそうなっていました(真似したのかな?)。でも、味わいは全然違う。食感はもちろん、生地のやさしい甘さも後を引きます。

香港・36:北角鶏蛋仔のガイダンジャイ(エッグボール)

もうね、本当にそうなの。他とはちょっと…いや、かなり違うんです。

前回は撮らなかった断面も撮ってみました。他のお店だと生地と空間のバランスがうまく取れないのか、フニャフニャだったり、中がミッチリ全部詰まっていたりすることもあったりします。それでも以前はそこそこおいしいと思って食べていましたが、北角鶏蛋仔を知ってしまった以上はここのが食べたい…
って、あーーーっ、食べたくなっちゃったよ!!(笑)

近頃は日本でも鶏蛋仔を食べられるところがあるようですが、いろいろ派手なトッピングをして「おしゃれスイーツ」と化しているんですよね… でも鶏蛋仔は、この生地自体を楽しむものだと思うんだよなあ…。

そういえばパリのマルシェで食べたクレープも、ただお砂糖をふっただけのシンプルなものでしたが、これまで食べた中で一番おいしいクレープでした。そういう本当の美味しさは、やっぱり現地ならではなのでしょうね。

※これは2011年、今から10年前の旅の記録です