富記粥品のおばさん:香港・5

早晨(おはよう)、香港。二日目の朝です。ホテルの窓ガラス越し+大気汚染でモヤっとした風景です。
この写真を撮ったのは朝の7時過ぎ。日本に比べて朝(の活動開始)が遅い香港では、まだ早朝という感じでしょうか。

さて、部屋から写真をとった後、私は外に出てどこかに向かったようです。

この写真は…どこだろ…?

ああ、これはホテルとランガム・プレイス(ショッピングセンター)を結ぶ通路からの眺めのようです。
こうしてみると香港は、派手な看板がない場所は意外と殺風景というか、コンクリートジャングルですよね…(タクシーの色が赤いけど)

ショッピングセンター自体はまだ開いていませんが、ここから街につながる通路は歩けます。このホテルはこれで数回目でしたが、早朝ここを歩くことはなかったなあ…

地上に降りても、まだ人がまばら。尖沙咀あたりだと、朝早くても、もうちょっと人がいるような気がするけど…

で、私はどこに行ったんだったかな??

あ、そうだ、お粥屋さんだ!寝込んでいる旦那のために、朝ごはんのお粥を買いに行ったんだ!

ということでやってきたのが富記粥品というお店でした。
ここ、どうやって探したんだったかな…もともとの予定にはなかったのですが、ホテルから近くて確実に開いているお粥屋さんを急遽探したのです。

さて、どうやって注文するか。ここは日本人観光客が頻繁に来るようなお店ではありません(当時は)。日本語のメニューもなければ、日本語も英語も通じません。
実際のところ、自分でどうやって頼んだのか、よく覚えていないんです。おそらく「外賣(オイマイ)」(持ち帰り)と言って、広東語のメニューを指さしたんだろうと思うのですが…

このときのことで覚えているのが、写真に写っているお店のおばさんです。香港の店員さんらしくニコリともしないのですが… なんというのかなあ、愛想笑いはしないんですが、ちゃんと対応してくれようとするんです。私の身振り手振りから意図を汲み取って、テイクアウトで持たせてくれました。嬉しかったなあ…

そんで、持ち帰ったのがこちら。
あ、右側の紙袋に入ったブツ?へへへ、どさくさに紛れて自分用の鶏蛋仔も途中で買ったようです(笑)

ビニール袋の中は、

こんな具合。段ボールを間に挟んで、大小の容器を安定させていました。食べるためのレンゲもちゃんと入っています。(それぞれのサイズの別はどうやって伝えたんだろう?)

お粥は、ワタクシの定番、皮蛋痩肉粥(ピータンと薄切りの豚肉)でした。

ああ、具合が悪くてもおいしいお粥が食べられる。香港のお粥がおいしくって良かったなあ…と、しみじみ思った朝でした。

なお翌朝も富記粥品に買いに行ったのですが、おばさんは私のことを覚えていたようで、「あ、また来たね」という感じで手早く準備をしてくれました。
香港の人のこういうところ、好きだなあ。2010年の徳成號にも通じるところがあります。

旺角のあたりは街の様子がだいぶ変わったと聞きましたが、このお店はまだちゃんとあるようで、なんだかホッとしました。またいつか行きたい。旦那が熱を出さなくても(笑)。

※これは2011年、今から10年前の旅行の記録です