一人で街歩き② 砵典乍街など:香港・7

前回からの続きです。
10年前の私は蓮香楼前から威霊頓街(ウェリントンストリート)周辺を歩いたようですが、その後、ここにたどり着きました。

このトロピカルな植物が突如現れるのは、香港島のオシャレエリア、SOHO周辺です。オシャレエリアっぽく(?)画像の色合いを加工してみました。(これがふさわしい加工かどうかはさておき)
ところでこの熱帯植物、今でもあるのかな?Google Mapでは見られなかったけれど、もう撤去されていたりして。

『SOHOの写真なんて珍しい。このあたりはいつも、通過するだけだよなあ…』と思いつつ次の写真を見ると、

やっぱりオシャレエリアではなく横道を撮っていました。「お前の興味は結局そっちか!」と10年前の自分に言ってみる(笑)。

ちなみにこの猥雑な路地も、10年後の今では再開発が進んでいるようで、写真右側区画は全体が工事中になっていました。このあたりがごっそり、なくなっちゃったんですね。何か大きなビルでも出来るのかな。

そして次の写真は、

泰昌餅家のエッグタルトだ!
そういえば前回も「SOHOあたりに来たら」と、ここのエッグタルトを食べてました。今回の一人歩きでも、SOHOエリアから道順を辿って泰昌餅家に立ち寄ったようです。ホント、私にとってSOHOは「単なる通過点」なのね…。

ここでまずエッグタルトを補給(補給?)し、さて次にどこに向かったのかというと、

ああ、古い石畳の道、砵典乍街(ポッティンガーストリート)だ!
そうそう、ここは改めて写真を撮っておこうと思ったんだ。

ポッティンガーストリート、(英名:Pottinger Street 広東語:砵典乍街(石板街)は中環のクイーンズロードからハリウッドロードに伸びる、今はすっかり珍しい石畳が特徴的な道です。

18世紀、香港でローマカトリックの教会が作られたのがキッカケで出来た通りで、その名は香港最初の政治家であるヘンリー・ポッティンガーに由来しているとのこと。その後、教会は別の場所に移動してしまいましたが、この石畳の道だけは今も残っているのです。

香港ナビ

ということですが、現地ガイドによる連れまわされツアーでは、おそらく一度は連れてこられるエリアですよね。

そういうツアーでは、長い坂道の下半分、↑ この写真のような、道幅が狭く露店が多いエリアに行くかもしれません。
でも坂の上の方は、ちょっと雰囲気が違うんですよね。

露店がそれほど多くなく、向こう側に見える建物も相まって、どことなくヨーロッパの雰囲気。

坂の上の方では旅行客がしきりに記念撮影をしています。こういう穏やかな雰囲気、いいな。なんだかのどかで幸せな感じ。

一方で私が興味をひかれたのは、この撮影スポットから少し下った露店の様子。

看板を見るに、金属の印鑑のお店?のようですが、気になるのは仕事の内容よりも後ろの棚の中身です。ラジオやら、ポットらしきものやら、箱やらなにやら、とにかくいろいろなものがぎっしり、しかもちゃんと収まっている!
キャットストリート(骨董通り)にもこういう感じのお店がありましたが、こういう「ゴチャゴチャなような整然としているような」様子が、香港という街のイメージにも通じるのもが。

棚の中身が気になる。でも「その棚には何が入っているんですか?」なんて、気安く聞けません…。
こういうお店の人と気軽に会話ができるくらい、英語や広東語ができれば良かったのにな。

こういう露店も、今では様子が変わっているかもしれませんね。

※これは2011年、今から10年前の旅の記録です