九份の路地裏?:台湾・18

豎崎路を「すごいけど、The観光地だなあ」という感じで眺めたあと、周辺の場所も歩いてみようということになりました。

まず行ったのは、ほど近い場所にある展望台です。場所がどこだったのか覚えていないのですが(おい)、おそらくは基山觀海亭かと思います。

ここからは眼下に町と海が見渡せ、なかなか良い眺めでした。海の色が青いですね!台湾は「南の島」なんだな、と実感します。

で、そのまま、どこを見るともなしに、そのあたりの路地をぶらぶらしたのですが。

観光エリアを離れると、なんというか…
豎崎路のレトロだけれど華やか(というか派手)な雰囲気とはだいぶ違います。

鄙びた感じ、というか。日本の温泉地にもありそうな雰囲気。(あ、写真はノスタルジックな感じに加工していますよ!)

山の迫る狭い路地に古い家々が密集している様子が、肘折温泉に似てるかなあ…

古い(レトロではなく文字通り古い)民家の間に、オレンジ色のお堂が見えていました。

九份は、何の変哲もない寒村から、1910年代のゴールドラッシュで一気に栄えてできた町なのだそうです。
崖ののり面に大きなレリーフが飾られていましたが、これは金の採掘のイメージなんでしょうね。

その後、金が掘りつくされて1971年に閉山すると、町は廃れていってしまいますが、1989年公開の台湾映画「悲恋慕情」の舞台になったことで、新たに観光地として復活したのだとか。

日本人にも知られるようになったのは、ジブリの「千と千尋の神隠し」(2001年)の影響だそうですから、九份が人気観光地になったのは、そう昔のことではないんですね。

ぶらぶら歩いている間に見かけた古い建物。
窓に、何やら文字がたくさん書かれています。

窓の下の赤い看板には、「HOME STAY」?えっ、ここ、宿屋さんなの?

近くによってみると、道から見て正面の窓にも「HOME STAY」「民宿」と。

民宿…というか、ゲストハウスのようなところでしょうか?「合法」が気になりますが(笑)、「正当な」という意味のようです。
こういうところに泊まったら色々と面白そうですが、うーん、なかなか勇気がいるかなあ。バックパッカーの方が利用するのかな?

ちなみに、そのお隣も宿屋さんのようです。
日本語で「ラッキーハウス」って書いてある… 日本人観光客が多いのかな。

写真を撮ったら、ワンコと目が合ってしまいました(笑)

そういえば、観光エリアの路地でも、大きなワンコが寝そべっているのを見かけました。

士林観光夜市もそうでしたが、台湾ではワンコがフリーなんですかね。どのワンコもおとなしかったので、これが普通なのかもしれません。(今はどうなのかな。これは2010年のハナシなので)

九份の路地裏は、にぎやかな観光エリアとはまた違う古っぽさが、なんともノスタルジックで、不思議な感慨を覚えました。
あ、でもこの後また観光エリアに戻ります(笑) 九份、まだ続きます!

おまけ。

この建物が気になる

タイル張りのレトロっぽさがかわいいのと、微妙な坂道に建っているので、まっすぐなような斜めなような、トリックアートみたいに見えるのと(笑)。

さらに、この扉、すごく小さいんです。高さが150cmくらい。昔の人の身長が、それだけ低かったってことなのかな?

★これは2010年の様子です。これから行かれる方は最新の情報を確認してくださいね。
★台湾旅行記をはじめから読みたい方は、前ブログ「旅の覚え書き」の台湾旅行記へどうぞ。ただし写真は小さいです!